11月までに就職活動を終了した内定取得者は3割台
内定取得者を対象に、受けた内定に対しての承諾状況を確認したところ、「まだ決めかねており、就職活動を続ける」とする学生が最も多く、文系で61%、理系で67%といずれも6割を超えています[図表9]。前回は、「まだ決めかねており、就職活動を続ける」の割合が文系57%、理系59%であり、今回のほうが「就職活動を続ける」とした割合は高くなっているものの、調査時期が前回よりも若干早くなっていることを考慮すると、一概にそう断定はできません。残りの文系39%、理系33%は就職活動を終了したということになりますので、早期内定出しの意味が全くないわけではなさそうです。ただし、就職活動を終了した学生の中では、「既に内定承諾し、就職活動を終了した」は、文系・理系ともに18%と2割以下にとどまっており、前回(文系29%、理系19%)より文系では大きく低下、理系はほぼ横ばいとなっています。残りは「承諾する企業を決めて、就職活動を終了した」(文系14%、理系10%)、「まだ決めかねているが、就職活動は終了した」(同7%、5%)となっており、まだ内定承諾をしないまま就職活動を終了した学生は、文系のほうが多くなっています。
11月時点で超早期に内定を得ている学生であっても、その多くは直ちに意思決定を下すのではなく、同時点では内定を「持ち駒」として確保しながら、活動を継続していることがうかがえます。早期化により内定を得るタイミングは早まっているものの、納得感のある着地点を見極めるために、年明け以降の選考も見据えた慎重な姿勢を崩していない学生が多いことが推察されます。
![[図表9]内定承諾の状況(2025年11月時点)](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4657_9_O7J74W.png)
![[図表10]就職活動の終了希望時期](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4657_10_S6WZ21.png)
企業選択において、理系の8割超が自身の専門性の活用を重視
企業選択における自身の専門性の活用についての重要度を尋ねたところ、理系では「重要である」40%と「やや重要である」42%との合計は82%と8割を超えており、自身の専門性を重視する学生が極めて多いことが分かります[図表11]。一方、文系では「重要である」35%と「やや重要である」28%との合計は63%となっており、文系においても自身の専門性を重視する学生が多数派となってはいるものの、理系のほうが20ポイント近く上回っています。このように、理系のほうが専門性重視の傾向が顕著であり、自身の専門性を生かせる仕事への関心が非常に高いことがうかがえます。![[図表11]企業選択における自身の専門性の活用についての重要度](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4657_11_G3Y5W3.png)
「仕事で生かしたい専門性」の内容等について複数回答で聞いたところ、文系・理系ともに、「学部や大学院での授業で培った知識を生かしたい」が最多で、理系では51%と半数を超えたのに対して、文系では29%と3割程度にとどまります[図表12]。文系では次いで、「専門性ではなく、これまでに培ったPCスキルや論理的思考力などを生かしたい」(26%)、「明確なイメージはなく、文系または理系であることを生かしたい」(25%)、「専門性や文系・理系の特徴を生かしたいと思わない」(20%)が続き、「専門性」にはそれほどこだわらない様子がうかがえます。
一方、理系では、「研究活動で培った知識や経験を概ねそのまま生かしたい」が46%と半数近くに達し、「専門性ではなく、これまでに培ったPCスキルや論理的思考力などを生かしたい」(31%)と続き、文系で多かった「明確なイメージはなく、文系または理系であることを生かしたい」は9%、「専門性や文系・理系の特徴を生かしたいと思わない」は7%にとどまります。大学での正課教育で得た専門知識や研究活動での経験を生かしたい層が多いことがうかがえます。
![[図表12]仕事で生かしたい専門性(複数回答)](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4657_12_21HU2E.png)
