2026年春、企業の新卒採用活動は一層早期化・多様化が進み、2027年新卒学生(以下、27卒学生)たちは一層スピード感のある就職活動を迫られている。学部1年生や2年生の頃から就職活動を見据えた活動をする学生も一定数おり、自身のキャリアデザインの解像度を高めながら、自分に合った仕事や企業に出会うために活動している。
このような最新の就活動向を把握し、企業の効果的な採用戦略に有用な情報を発信すべく、HR総研と「就活会議」(就活会議株式会社)では、27卒学生を対象に2026年3月初旬時点の「就職活動」と「就職意識」に関するアンケートを実施した。本レポートでは、主に「就職活動」に関する調査結果について報告する。

27卒学生の4割以上が「学部3年生4月」以前に就活開始、超早期に実施する就職活動とは?

まず、27卒学生の就職活動の状況について見てみる。
文系・理系ともに「学部3年生4月」に開始した学生の割合が最多で、文系で23%、理系で28%と3割近くとなり、理系の方が文系よりやや高い割合となっている。また、理系において次いで多い月は「学部3年生5月」で19%となり、「学部3年生4~5月」で開始した学生が47%と半数近くに上っている。さらに、「学部1年生前期」~「学部3年生4月」で就職活動を開始した27卒学生の割合を合計すると、文系で44%、理系で41%となり、ともに4割程度に上っている。26卒学生を対象に前年同時期に実施した調査(以下、前回調査)によると、26卒学生が「学部3年生4月」までに就職活動を開始した割合は文系・理系ともに3割程度であったことから、就職活動の早期化がさらに進行していることがうかがえる(図表1-1)。

【図表1-1】文理別 就職活動を始めた時期

HR総研×就活会議:2027年卒学生の就職活動動向調査(3月) 結果レポート第1報

「学部1年生前期」~「学部2年生3月」という超早期から就職活動を始めた学生もいて、このような時期に実施する就職活動はどのようなものなのか内容を確認してみる。
文系・理系ともに最多となっているのが「就職ナビや口コミサイトへの登録」でそれぞれ65%、56%と6割程度以上に上っている。これに次いで、文系では「キャリアデザインに関するセミナーへの参加」が41%と4割程度、「キャリアセンター主催の業界研究・企業セミナーへの参加」と「インターンシップへの応募・参加」がともに32%などとなっており、理系では「インターンシップへの応募・参加」が38%と4割近くに上っている。この結果から、キャリア教育関連をはじめ、文系の方があらゆる活動の実施率・参加率が高いものの、インターンシップへの参加、エントリーシート(ES)提出、面接など採用選考に直接つながるような活動は理系の方がやや高い割合で実施される傾向がうかがえる(図表1-2)。

【図表1-2】文理別 「学部1年生前期」~「学部2年生3月」の超早期に実施する就職活動の内容

HR総研×就活会議:2027年卒学生の就職活動動向調査(3月) 結果レポート第1報

就職活動中に活用している就活サイト、今年も「マイナビ」が圧倒的

次に、多くの学生が就職活動で利用する就職ナビや就職口コミサイトなどの就活サイトの利用率について文系・理系別に確認する。
まず、文系では「マイナビ」が最多で78%と8割近くに上り、圧倒的な利用率となっている。次いで、就活クチコミサイトである「就活会議」が39%、先輩の通過ESや選考体験記などが見られる「ワンキャリア」が37%で4割近くに上っている。26卒学生では「リクナビ」が2位で61%に上っていたが、27卒では4位で35%まで大幅に下がっている(図表2-1)。

【図表2-1】文系 就職活動中、活用している就活サイト(10%以上のみ抽出)

HR総研×就活会議:2027年卒学生の就職活動動向調査(3月) 結果レポート第1報

理系の結果を見ると、上位の並びは文系と同じで「マイナビ」が最多で76%と8割近く、次いで「就活会議」が45%、「ワンキャリア」が40%などとなっている。文系と異なる特徴としては、一つ目はクチコミサイトの利用率が高い傾向があることが挙げられる。具体的には、2位の「就活会議」は理系の方が文系より5ポイント高く、また、「OpenWork」が理系では5位(23%)で、文系の7位(17%)より6ポイント高くなっている。二つ目は、理系学生向けの就活サイトである「TECH OFFER」や「LabBase」が上位に挙がり2割以上となっていることだ。理系学生は、より専門性を活かしやすい就活サイトを利用する傾向がうかがえる(図表2-2)。

【図表2-2】理系 就職活動中、活用している就活サイト(10%以上のみ抽出)

HR総研×就活会議:2027年卒学生の就職活動動向調査(3月) 結果レポート第1報

就職活動中も「最も活用している就活サイト」としては、上位5つを以下に紹介する。文系・理系とも上位3つは同じで、例年どおり「マイナビ」が最多で文系では48%と半数近く、理系では44%と4割以上に上っている(図表2-3)。

【図表2-3】文理別 就職活動中、最も活用している就活サイトTOP5

HR総研×就活会議:2027年卒学生の就職活動動向調査(3月) 結果レポート第1報

【調査概要】

アンケート名称:【HR総研×就活会議】2027年卒学生の就職活動動向調査(3月)
調査主体:HR総研(ProFuture株式会社)、就活会議株式会社
調査期間:2026年3月5~16日
調査方法:WEBアンケート
調査対象:「就活会議」会員で2027年入社に向けて就職活動をした方、している方
有効回答:283件

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