<<メールアドレスだけの無料会員登録をする>>
伊藤忠商事が2年連続首位。“人的資本投資”への評価高まる
新卒採用市場では、初任給引き上げや働き方改革を打ち出す企業が相次ぎ、“待遇競争”が一段と激しさを増している。一方で学生側は、単に知名度や安定性だけでなく、「どのような社員が働いているのか」、「自分に合うカルチャーか」といった観点も重視するようになっている。そうした状況のなか、現在の就職人気企業はどのような顔ぶれになっているのだろうか。総合ランキングでは、伊藤忠商事が2年連続で首位を獲得した。男女別ランキングでも高い支持を集めており、学生からの人気の高さがうかがえる。
背景には、同社が進める人的資本投資や働き方改革への評価があるという。2025年には総合職初任給の引き上げに加え、全社員平均年収を10%引き上げる施策を実施。また、「朝型勤務」など独自の働き方施策も継続しており、柔軟で健康的な働き方を志向する学生の価値観と一致したとの見方だ。
なお、トップ10には三菱商事、三井物産、丸紅もランクインしており、総合商社業界全体の人気の高さも目立っている。

東宝・東映が上位進出。“世界で戦える仕事”への期待感も
ランキングでは、エンターテインメント業界の躍進も目立った。東宝は前年17位から2位へ急上昇し、東映も16位から7位へ順位を上げている。背景には、日本コンテンツのグローバル展開への期待感があるようだ。特に東宝は、『ゴジラ-1.0』の世界的ヒットやアカデミー賞視覚効果賞の受賞などを通じ、日本発IPの海外展開を積極的に発信。採用広報でも、グローバル戦略や作品制作の裏側を打ち出しており、「世界を舞台に仕事ができる企業」というイメージ形成につながったのだという。また、コンテンツ産業の成長性や話題性が、学生に“夢のある仕事”として認識されていることもうかがえる。
Skyが急上昇。IT企業は“待遇の透明性”で存在感
IT企業では、Skyが前年26位から5位へ大幅に順位を上げた。同社は初任給引き上げや10~20%の賃上げ実績を公表しているほか、短時間勤務制度の拡充など柔軟な働き方改革も推進している。近年の学生は、「成長できる環境」に加え、「どの程度の待遇が得られるのか」を具体的な数字で確認する傾向を強めているとみられる。IT業界の成長性に加え、処遇やキャリアパスを明確に打ち出す採用広報が、学生からの支持につながったようだ。
インターンシップは“職業体験”より“社風確認”へ
今回の調査では、インターンシップに対する学生の価値観変化も明らかになった。学生がインターンシップで重視する要素として、「社内の雰囲気がわかること」の割合が年々上昇し、2027年卒では過去最高となった。一方、「職業体験ができること」を重視する割合は減少している。また、「採用に直結していること」を重視する学生も増加しており、インターンシップを選考プロセスの一環として捉える意識も強まっている。
こうした結果からは、学生が仕事内容そのもの以上に、「自分がその組織で働き続けられるか」、「社員と価値観が合うか」を重視する傾向が強まっていることが読み取れる。

“待遇”と“将来性”をどう伝えるかが採用競争力に
調査では、人気企業の変遷から学生の企業選びの変化も見えてきた。コロナ禍後は航空・IT業界の人気が高まっていたが、2027年卒では、待遇改善やグローバル実績など、“わかりやすい強み”を打ち出した企業が大きく順位を伸ばした。特に、「初任給引き上げ」、「賃上げ実績」、「世界市場での成長」など、学生が将来性や安心感を具体的にイメージできる情報への関心が高まっているようだ。企業には今後、福利厚生や社風を含めたカルチャー発信に加え、「なぜこの会社で働く価値があるのか」を具体的かつ定量的に示す採用広報が求められそうだ。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000208.000016325.html
<<メールアドレスだけの無料会員登録をする>>
