株式会社学情は2026年5月1日、2027年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、27卒生)を対象に実施した、「内々定の獲得状況」に関するアンケートの結果を発表した。調査期間は2026年4月23日~30日で、27卒生418人から回答を得ている。調査結果から、27卒就活生における4月末時点の内々定率や、内々定獲得後の就職活動継続率などが明らかになった。

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【27卒採用】4月末時点の内々定率は「72.7%」、前年下回るも高水準維持。理系学生は“内々定後も就活継続”傾向が鮮明に

4月末時点の内々定率は「72.7%」。前年を下回るも高水準を維持

新卒採用市場では、インターンシップ経由の早期選考や採用活動の前倒しが定着する一方、近年は企業側・学生側双方において動き方の変化も見られている。特に理系採用では、専門性を持つ学生の獲得競争が続く中、内々定取得後も複数企業を比較検討しながら活動を続けるケースが増えている。こうした中、27卒学生の内々定率や就職活動率、文理別の動向など最新の就活実態はどのようになっているのだろうか。

調査によると、2027年卒学生の4月末時点における内々定率は72.7%となった。前月比では6.7ポイント増加し、採用広報解禁から2ヵ月で7割を超える結果となっている。

一方で、前年同時期の74.9%と比較すると2.2ポイント低く、前年割れは2ヵ月連続となった。ただし、2025年卒同時期の70.1%は上回っており、依然として高い水準を維持している。

学情はこの結果を受けて、前年にインターンシップ等を経由した早期選考が急速に進んだ反動に加え、先行き不透明な経済環境なども背景に、採用活動の早期化がやや落ち着きつつある可能性を指摘している。
2027年卒学生の4月末時点における内々定率

文系は「70.1%」、理系は「77.8%」。文理差は縮小傾向に


文理別に見ると、文系学生の内々定率は70.1%となり、前年同時期比では0.7ポイント減だった。前年を下回る状況は続いているものの、前年並みの水準まで回復している。

一方、理系学生は77.8%となり、依然として高い水準ではあるものの、前年同時期比では5.2ポイント減となった。前月まで二桁あった文理差は7.7ポイントまで縮小している。理系学生については、前年まで急速に進んでいた早期選考の伸びが一服しつつある様子もうかがえる結果となった。
2027年卒学生の4月末時点における内々定率(文理別)

就職活動率は「59.1%」。理系学生は“内々定後も継続”が増加

「現在も就職活動をしている」と回答した学生は59.1%となり、前月比では8.1ポイント減少した。一方で、前年同時期比では8ポイント高く、依然として6割近い学生が活動を継続していることが分かった。

なお、文系学生の就職活動率は65.6%、理系学生は45.9%だった。理系学生は5割を下回ったものの、前年同時期より15ポイント高く、内々定を取得後も活動を続ける学生が増えている点が特徴となっている。

また、「内々定を獲得し就活を終了した」と回答した学生は37.4%だった。前年は内々定率83%に対して就職活動率30.9%であったことから、今年は内々定後も複数企業を比較検討する動きが強まっていることがうかがえる。
就職活動率
本調査から、27卒学生の内々定率が引き続き高水準で推移する一方、前年ほど急速な早期化には至っていない実態がわかった。特に理系学生では、内々定獲得後も就職活動を継続する割合が前年より大きく増加しており、企業にとっては「早く内々定を出すこと」だけではなく、その後のフォローや志望度形成が一層重要になっていると考えられる。売り手市場が続く中では、待遇面や仕事内容に加え、キャリア形成支援や専門スキルとの親和性など、学生が納得感を持てる情報提供が採用競争力を左右する要素になりそうだ。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001524.000013485.html

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