株式会社学情は2026年6月2日、2027年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、27卒生)を対象に実施した、「内々定の獲得状況」に関するアンケートの結果を発表した。調査期間は2026年5月22日~31日で、27卒生370人から回答を得ている。調査結果から、27卒就活生における5月末時点の内々定率や、前年同時期と比較した進捗状況などが明らかになった。

【27卒採用】5月末時点の内々定率は「77.7%」、3ヵ月連続で前年下回る。理系は9.1ポイント減で伸び悩みが鮮明に

5月末時点の内々定率は「77.7%」。前年割れが3ヵ月連続

新卒採用の早期化が進み、企業による内々定出しは年々前倒しになる傾向が続いている。一方で、27卒の内々定率は高水準を維持しながらも、前年を下回る状況が続いている。学生の就職活動はどこまで進んでいるのか。また、文系と理系で異なる動きが見られる背景には何があるのだろうか。

調査によると、27卒学生の5月末時点における内々定率は77.7%となり、前月から5ポイント上昇した。政府の就活ルールにおける面接解禁日である6月1日直前の時点で、約8割の学生が内々定を獲得している計算となる。

一方で、前年同時期と比較すると2.4ポイント低く、前年割れは3ヵ月連続となった。また、2025年卒との比較では調査開始以来上回る状況が続いていたが、今回初めて下回ったという。

学情は27卒の内々定率について、2月末時点までは過去最高水準で推移していたものの、その後は伸びが鈍化したとしている。企業による早期選考の拡大に加え、経済環境の先行き不透明感なども影響している可能性がありそうだ。
5月末時点の内々定率

文系は“前年超え”、理系は“9.1ポイント減”


文理別に見ると、文系学生の内々定率は75.3%となり、前年同時期を0.9ポイント上回った。前年超えとなるのは2025年12月末時点以来、5ヵ月ぶりだという。

これに対し、理系学生の内々定率は82.6%と依然高水準だったものの、前年同時期比では9.1ポイントの大幅減となった。理系が前年を下回るのは3ヵ月連続で、全体の内々定率が伸び悩んでいる主な要因になっていることがうかがえる。企業の採用ニーズが引き続き高い理系人材だが、前年までと比較すると採用活動の進捗には変化が生じているようだ。
5月末時点の内々定率(文理別)

就職活動率は45.9%。半数超が就活を終了

現在も就職活動を継続している学生の割合は45.9%となり、前月から13.2ポイント減少した。今シーズンで初めて5割を下回り、前年同時期とほぼ同水準となっている。

一方、「内々定を獲得し就職活動を終了した」と回答した学生は50.8%となり、前月から13.4ポイント増加した。半数を超えたのは今シーズン初めてで、採用・就職活動が中盤から終盤に差しかかっていることを示す結果となった。

文系学生の就職活動率は53.3%と半数を超えているのに対し、理系学生は31%にとどまった。ただし理系については前年同時期を4.3ポイント上回っており、一定数の学生が引き続き活動を継続している状況が見て取れる。
就職活動率
本調査から、27卒の内々定率が77.7%と高水準を維持する一方、前年同時期を下回る状況が続いていることが明らかになった。特に理系学生の内々定率が前年から大きく低下しており、全体の動向にも影響を与えている。また、就職活動を終了した学生が初めて半数を超えたことから、27卒採用は終盤戦へと移行しつつある。今後は内々定未獲得層や活動継続層へのアプローチ、さらに選考辞退・内定辞退を防ぐためのフォロー施策が、企業の採用活動において重要なテーマとなりそうだ。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001539.000013485.html

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