『「人事のプロ」はこう動く 事業を伸ばす人事が考えていること』(吉田 洋介 著)です。これからの人事は、より経営や事業について考えていかなければなりません。そのような人事のプロとしての考え方が書籍では示されているので、人事に携わる人たちの「新しい教科書」になるような本だと思います。2回ほど読みましたが、毎回頷きがあり、人事の本質というのが語られています。人事担当のみんなに読んでほしい一冊です。
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『「人事のプロ」はこう動く 事業を伸ばす人事が考えていること』(吉田 洋介 著)
直接存じ上げ、尊敬している4名の皆様の著書をご紹介します。人的資本経営やウェルビーイング、人事のあり方を考える上で多くの示唆をいただいており、人事に携わる皆様にもぜひご紹介できればと思います。
(1)『世界の経営幹部はなぜ日本に感化されるのか ― 伝統文化の叡智に学ぶビジネスの未来』(高津 尚志 著)
スイスIMDでご一緒させていただいた高津さんの書籍です。人的資本経営やウェルビーイングを考える際に、大きな示唆をいただいた一冊です。本書では、日本の伝統文化や美意識が、これからの経営や組織づくりにおいて重要な価値を持つことが語られています。特に印象的だったのは、日本文化が短期的な成果だけではなく、熟成・継続・循環といった価値を重視している点です。人的資本の視点で捉えると、人財価値もまた時間をかけて育まれる無形資産であると考えられます。ウェルビーイングも制度として導入するだけではなく、組織文化として根付かせることが重要であり、その考え方に深く共感しました。日々の人事施策やウェルビーイング推進を考える際の大切な拠り所となっている一冊です。
(2)『経営に参画する世界基準の人事』(藤間 美樹 著)
媒体にも多く取り上げられており、お人柄も含めて尊敬している藤間さんの一冊です。人的資本経営やグローバル人事を考える際に、繰り返し参考にしています。人事を単なる制度運営や管理機能ではなく、経営戦略を実現するためのパートナーとして位置づけている点が印象的です。本書を通じて、人事は事業や経営課題に深く向き合いながら、組織能力を高めていく役割を担うべきであることをあらためて学びました。人事として何を目指し、どのように経営や事業に価値を提供できるのかを考える際の羅針盤となっています。
(3)『ノーノーマル時代を生き抜く リーダーシップの教科書』(山本 紳也 著)
20年来お世話になっている山本さんのご著書です。価値観や働き方が大きく変化し、正解が見えにくい時代において、リーダーシップのあり方を考える上で多くの示唆をいただきました。従来の成功体験や常識だけでは対応できない環境の中で、多様な価値観を受け入れながら組織を導くことの重要性が語られています。現在取り組んでいるウェルビーイングやエンゲージメント向上施策とも重なる部分が多く、変化への適応力を高める組織づくりや、多様な人財が活躍できる環境づくりを考える際の参考にしています。
(4)『仕事ができる人が習慣にしていること ハイパフォーマーが大切にする5つの力と52の習慣』(樋口 知比呂 著)
国内外の金融機関でのご経験やアカデミアでの知見も含め、実務と理論の両面からご活躍されている上に、アウトドアでも一流の樋口さんのご著書です。制度や組織論だけでなく、「結局、人は日々の行動や習慣によって成長する」ということをあらためて実感させてくれた一冊です。ハイパフォーマーに共通する考え方や行動習慣が具体的かつ実践的に紹介されており、「これはできている」「これはまだできていない」など、自分自身の働き方を見直すきっかけにもなりました。人事の仕事も制度設計だけではなく、一人ひとりの行動変容や成長を後押しすることが重要だと感じています。本書にはそのためのヒントが数多く詰まっており、実務にも活かしています。また、樋口さんご自身の実践と人間味あふれるお人柄にも、多くの学びをいただいています。
人的資本経営、ウェルビーイング、組織開発に携わる中で、「文化」「経営と人事」「リーダーシップと組織」「個人の成長」という異なる視点から多くの学びをいただいている4冊です。
『CHANGE 組織はなぜ変われないのか』(ジョン・P・コッター 著/バネッサ・アクタル 著/ガウラブ・グプタ 著/池村千秋 訳)です。人の特性を考慮せずに、組織運営や経営に取り組むと踏み間違えるというのをこの本から教えてもらいました。制度や仕組みがいくら整っていても、最後は人なんです。人間には特性があって、それを理解したうえで、パフォーマンスを最大発揮してもらう味付けや料理というのが組織運営や経営では欠かせません。自分がモヤモヤしている部分を晴れさせてくれ、やっぱり制度や仕組みよりも人なんだというのを示唆してくれた大切な一冊になります。
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『CHANGE 組織はなぜ変われないのか』(ジョン・P・コッター 著/バネッサ・アクタル 著/ガウラブ・グプタ 著/池村千秋 訳)
『マッキンゼー 勝ち続ける組織の10の法則』(スコット・ケラー 著/メアリー・ミーニー 著/マッキンゼー・アンド・カンパニー 監訳)です。端的に言うと、経営の視座をもとに人事施策を考えられる本だと思っています。経営者が何に悩んでいるかをマッキンゼーが過去のデータをもとにキーワードを抽出し、その結果、人と組織に関わることが多かったというのが本書で触れられています。経営者向けの書籍ではありますが、人事の要素が満載で、人、組織配置、権限委譲などに関する話が多く、経営をきちんと見定めて人事施策を打っていくための良質な入門書だと捉えています。
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『マッキンゼー 勝ち続ける組織の10の法則』(スコット・ケラー 著/メアリー・ミーニー 著/マッキンゼー・アンド・カンパニー 監訳)
おすすめの書籍は、『戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ』(八木洋介 著、金井 壽宏 著)になります。出版されたのが2012年になるのですが、当時読んだ際に、衝撃を受けたのを今でも覚えています。少し時間が経過していますが、内容が普遍的であるので、今でも何回も読んでいますね。
本書では、よくストーリーという言葉が出てきます。人事は、ただ制度をつくるのではなく、そこに思いやストーリーを込めないといけない。そうでなければ、人の心に響かない。警鐘を鳴らすこの示唆は、人事の本質とは何なのかを気づかせてくれます。綺麗な制度をつくってそれで満足してしまうのは、人事として本当にやってしまいがちなんです。ただ、それでは社員は腹落ちしません。なぜその制度を導入するのか、今なぜ改定するのかをストーリー立てて社員に説明する。そうすることで、納得感が生まれ、社員がついてくることになり、人・組織が活性化していく。人事施策の本質というものをいつも教えてくれる一冊です。
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『戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ』(八木洋介 著、金井 壽宏 著)