株式会社リーディングマークは2026年8月27日、「2028年卒 夏期 就職人気企業ランキング(4-7月)」の結果を発表した。調査期間は2026年4月~7月で、東京大学、一橋大学、東京科学大学、早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学の大学生・大学院生を対象に、2,069人から回答を得ている。調査結果から、総合商社が引き続き高い人気を集める一方、コンサルティングやITでは上位企業の順位下落が目立つなど、業界によって人気の動向に違いが生じていることが明らかになった。

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【最新・業界別人気企業ランキング】28卒の人気業界、総合商社が首位維持。コンサル・ITは上位企業の順位下落が目立つ結果に

総合商社は根強い人気。伊藤忠商事が2位に浮上

学生の就職先選びをめぐる価値観や志向が変化するなか、企業側にも業界の人気動向を踏まえた採用戦略が求められている。特に難関大学層では、複数の業界・企業を比較しながら就職先を選ぶ学生も多く、これまで人気を集めてきた業界や企業が今後も同じように支持されるとは限らない。28卒の就職活動において、学生から支持を集めている業界・企業にはどのような変化が表れているのだろうか。


28卒の就職人気企業を業界別に見ると、最も人気を集めたのは総合商社だった。中でも、前年に続いて首位を維持したのが三菱商事。2位には伊藤忠商事が入り、前年3位から順位を一つ上げている。一方、三井物産は前年2位から3位となった。上位5社の顔ぶれは前年から変わっておらず、総合商社大手への支持が引き続き強いことがうかがえる。

また、上位5社以外にも順位を大きく伸ばした企業がある。豊田通商は前年の41位から21位、双日は37位から22位、兼松は52位から37位へと上昇した。総合商社という業界そのものの人気に加え、5大商社以外にも志望先の選択肢を広げる動きが見られる。

一方、人気業界2位のコンサルティング・シンクタンクでは、野村総合研究所が首位を維持したものの、上位企業の順位には変化があった。野村総合研究所、PwCコンサルティング、アクセンチュア、デロイトトーマツ コンサルティングのうち4社が前年から順位を落としている。その一方で、三菱総合研究所、日本総合研究所、ベイカレントは順位を上げており、コンサルティング・シンクタンク業界内でも企業によって明暗が分かれる結果となった。
2028年卒 夏期 人気企業ランキング(業界別)

食品・不動産は安定した支持。総合デベロッパーにも人気集まる

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人気業界3位の食品では、味の素とサントリーホールディングスが引き続き上位を占めた。3位はキリンホールディングス、4位はアサヒビールとなっている。

食品業界では上位2社への支持が特に強い一方、4位以下は各社の順位が拮抗している。食品メーカーという括りでは幅広い企業が学生から支持されているものの、上位層では一定の固定化が見られる状況だ。

人気業界4位の不動産では、前年8位だった三菱地所が6位に順位を上げ、業界首位となった。また、東京建物は前年94位から35位へと大幅に上昇している。なお、不動産では総合デベロッパー各社への支持が引き続き高く、旧帝大・早慶層においても人気業界の一つとして存在感を維持している。
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運輸はJR東海などが上昇。ITは大手企業の順位下落が目立つ

人気業界5位の運輸では、JR東海が業界首位を維持しながら、全体順位を前年19位から12位へと伸ばした。全日本空輸と日本航空も順位を上げており、鉄道や航空、海運など幅広い運輸企業が上位に位置している。

一方、人気業界6位のITでは、上位企業の順位下落が目立った。NTTデータは15位から17位、富士通は42位から49位、Googleは62位から69位、日本IBMは51位から70位となり、上位4社がいずれも前年から順位を落としている。また、IT業界全体の人気シェアも低下しているという。ITはこれまで学生から高い関心を集めてきた業界の一つだが、今回の調査では、少なくとも旧帝大・早慶層において、上位企業を中心に人気に一服感が見られる結果となった。
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化学は上位メーカーが躍進。消費財は企業間で明暗

人気業界7位の化学では、上位企業の順位上昇が目立った。富士フイルムは前年17位から15位、旭化成は27位から18位、AGCは35位から26位へと、業界内上位3社がそろって順位を上げている。さらに、積水化学工業も79位から64位、信越化学工業は190位から95位へと大幅に順位を上げた。

一方、人気業界8位の消費財では、企業によって明暗が分かれた。業界首位の花王は前年27位から23位へと順位を上げた一方、P&Gジャパンは23位から33位、資生堂は31位から52位へと下落している。業界として一定の人気を維持しながらも、企業単位で見ると学生からの支持に変化が生じていることがうかがえる。
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銀行はメガバンクが堅調。電子・電気機器は上位企業が苦戦

人気業界9位の銀行では、メガバンク3行が引き続き上位を占めた。そのなかでも三菱UFJ銀行は前年13位から10位へと順位を上げ、業界首位となった。銀行業界では各社が概ね前年より順位を上げており、堅調な人気を見せている。

これに対して、人気業界10位の電子・電気機器では、上位企業の順位下落が相次いだ。ソニーグループは前年11位から19位、日立製作所は32位から34位、パナソニックグループは33位から67位へと順位を落としている。業界を代表する企業の順位下落が重なり、今回の調査では電子・電気機器業界の人気に逆風が吹く結果となった。

同じメーカー系の業界でも、化学が上位企業を中心に順位を伸ばしているのに対し、電子・電気機器では上位企業が苦戦しており、学生の人気が業界単位で一様に動いているわけではないことが分かる。
2028年卒 夏期 人気企業ランキング(業界別)
本調査から、28卒の旧帝大・早慶層において、総合商社が引き続き最も高い人気を集める一方、業界によって学生からの支持に変化が生じていることが明らかになった。特にコンサルティング・シンクタンクやITでは、これまで上位に位置していた企業の順位下落が目立つ一方、化学や銀行では上位企業の順位上昇が見られた。また、総合商社では大手5社の人気が続くなか、豊田通商や双日、兼松などの順位上昇も見られている。

28卒採用では、過去の人気や業界イメージだけを前提とするのではなく、ターゲットとなる学生層が現在どの業界・企業に関心を向けているのかを把握し、自社の採用上の立ち位置を見直すことが重要になりそうだ。

出典:【28卒 最新業界別人気企業ランキング〈人気業界TOP10編〉】 総合商社は伊藤忠商事が2位浮上などトップ5を独占。コンサル・ITは上位陣が軒並み順位を落とし向かい風|PR TIMES

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