※下部の「目次」より気になる項目がありましたら、ぜひそちらからも参照のうえご覧ください。

Q1:これまでのキャリアは?
【人事リレーの輪26人目】
株式会社富士薬品
執行役員 人事総務統括部長 森島 將人氏
薬学の大学院を出て入社したのが、愛知県のドラッグストアです。製薬メーカーの研究職の内定もいただいていたのですが、当時、本当にそれでいいのかと悩みました。というのも、研究という一つのことに対してずっと向き合うものは自分の性格に合わないのではないかと思うようになったんです。薬剤師を志して大学に行った私の原点でもある“人の困りごとを健康面から助けたい”という想いが勝り、最終的にドラッグストアを選びました。
大学院からドラッグストアに行くというのは、稀なケースなんです。ですので、絶対同期には負けたらダメだと、自分にプレッシャーをかけながら店舗の薬剤師の仕事に取り組んだのを今でも覚えています。そのおかげか、入社から5年後の30歳で課長に昇進でき、この頃から採用をはじめとする人事の仕事も徐々に担うようになっていきました。
ここまでは順風満帆に見えるかもしれませんが、そう思っていた矢先に、なんと働いていた会社が倒産してしまいました。私が35歳のときです。当然ながら周囲はどんどん辞めていきます。しかし私は、“これは人生にプラスとなる経験が積めるのではないか”とポジティブに考え、最後まで会社に残ることを決めました。最終的に、民事再生のプロセスで大手ドラッグストアに転籍。結果的には転籍先で人事としての実績をさらに積むことができ、人事部長にも就くことができました。そして、人事部長を約5年務めたのちに、縁あって2018年11月に富士薬品へ転職しました。
富士薬品グループの企業理念「富士薬品グループは、ニーズに即応できる複合型医薬品企業として地域に拠点を置き、生活に寄り添う良質な健康サービスを進化させネットワークすることで、ひとの元気なくらしを支えてまいります」にすごく共感したんですね。理念にある「ひと」というのは、お客さまのことだけでなく、すべての「ひと」です。だから、社員も健康であり続ける必要があると思っています。社員が会社のなかで活き活きと働くことができれば活力が生まれ、それが会社の元気にもつながり、最終的にお客さまの元気なくらしを支えていくことになる。その強い想いのもと当社に入社しました。このようなキャリアを経験した私が富士薬品に入社してから推進した大きな取り組みは2つあります。
まず取り組んだのが社員の健康支援、つまり「健康経営」です。私のキャリアの原点が薬剤師で、人の健康に寄り添いたいという想いが人一倍強いのもありますが、以前働いていた会社で身近な若い社員が相次いで病気で亡くなり、なぜもっと早く私を含む周りの人が気づいてあげられなかったのかと、悔いた経験があったからです。会社として、人事として、もし早く気づいていれば、その社員の命も助かったかもしれません。そういう背景もあり、健康経営優良法人の認定を目標に、健康経営の取り組みを推進しました。
それともう1つは「女性活躍の推進」です。主力事業であるドラッグストアの事業は、店舗従業員は男女比率に大きな差はなく、薬剤師やパートに至っては女性が多い。しかし、当社は1930年の配置薬販売業からスタートした会社で、個人のお客さまへの飛び込み営業というハードさからか、男性の比率が高くなっていました。だから組織として女性が働きやすい環境ではなかったのです。そういった背景もあり、女性が活躍できる環境をつくり、「くるみんマーク」や「えるぼしマーク」の取得にも乗り出しました。
このように社員の健康支援と女性活躍推進の取り組みを2018年からスタートさせ、2020年に「健康経営優良法人」、2021年に「えるぼしマーク」、2022年に健康経営優良法人「ホワイト500」、2024年には「くるみんマーク」も認定されることができました。これが私のこれまでの歩みです。
Q2:今の人事としての役割・ミッションは?
富士薬品は2030年に創業100周年を迎えます。今年度、2030年に向けて中期経営計画を策定しました。その中期経営計画の事業戦略に合致した人事戦略を並走させることが私の一番の大きな役割、ミッションだと思っています。もう1つあります。私たちの企業理念は「ニーズに即応できる複合型医薬品企業として地域に拠点を置き、生活に寄り添う良質な健康サービスを進化させネットワークすることで、ひとの元気なくらしを支えてまいります」です。これを実現するためには持続的に企業価値を向上していかなければなりません。そのための1つの施策が人材育成だと思っています。一人ひとりの能力が最大化されれば、企業としての総合力を高めることにつながるため、その点も私のミッションだと捉えています。
人事部は、事業部からの要求・要望に応えるだけでなく、人材育成を通じて会社を引っ張っていく存在でなければなりません。人を育て、その人たちが会社をけん引していく。そのような引っ張り方が理想だと感じています。
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