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ES受付開始は「3年生の3月」が最多も、年内開始の企業が増加
新卒採用の早期化が進むなか、企業の採用開始時期は、学生との接点をどの時期に確保し、どのように母集団形成から選考、内定承諾までつなげるかという戦略上の重要なテーマになっている。多くの企業にとって、従来は「3年生の3月」が採用活動の大きな起点となっていたが、インターンシップを起点とした早期選考が広がるなか、その構図は変わりつつある。では、27卒採用では企業の採用スケジュールにどのような変化が起きたのだろうか。調査によると、「エントリーシート(ES)の受付開始時期」については、「3年生の3月」が19.1%で最も多かった。ただし、前年からは10ポイント近く減少している。一方、「3年生の10月」が14.4%、「同12月」が13.9%となり、年内にESの受付を開始する企業も増えているようだ。
なお、2026年卒採用では「3年生の3月」が突出していたのに対し、27卒採用では「3年生の10月」、「同12月」、「同3月」に山が分かれる形となった。この結果について学情は、インターンシップ等からの早期選考も今回の数字に含まれるとしており、夏季インターンシップ等を経て10月、秋のインターンシップ等を経て12月にES受付を始めた企業が多かった可能性を指摘している。採用広報解禁時期を一つの起点とするのではなく、インターンシップ等を通じて早い段階から学生との接点を持ち、その後の選考へつなげる企業が増えているとみられる。

ES提出期限も前倒し。「3年生の3月」への集中が弱まる
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また、「ESの最初の提出期限」についても早期化の傾向がみられた。最も多かったのは「3年生の3月」で16.3%だったものの、前年から3.4ポイント減少。一方、「3年生の10月」が10%となるなど、年内に提出期限を設定する企業も一定数存在した。
受付開始だけでなく提出期限も前倒しされていることから、企業が学生との接点を早期に設けるだけでなく、選考につながる具体的な行動も早い時期から促している状況がうかがえる。

面接開始は「3年生の10月」が最多に。採用活動は“一斉型”から“分散型”へ
27卒採用で特に大きな変化がみられたのが、「面接などの選考開始時期」だ。最も多かったのは「3年生の10月」で13.4%。続いて「同3月」が13.2%、「同12月」が13%となり、3つの時期がほぼ同じ水準となった。前年は「3年生の3月」が突出していたことから、27卒では採用活動の開始時期が大きく分散したといえる。
さらに、1~2年生の時期も含めて「3年生の12月まで」に選考を開始した企業は56.1%と、6割近くに達した。一方で、「3年生の3月」や4年生以降に選考を始める企業も存在していた。このことから、採用市場全体で一律に前倒しされているのではなく、早期に選考を始める企業と従来型のスケジュールを維持する企業に分かれ、採用活動の早期化と長期化が同時に進んでいる状況と考えられる。

内々定出しのピークは「3年生の12月」に。年内の人材確保が加速
採用スケジュールの変化は、「内々定出しの開始時期」にも表れている。最も多かったのは「3年生の12月」で18.5%。次いで「同3月」と「4年生の4月」がそれぞれ15%、「3年生の1月」が12.3%、「同2月」が8.3%となった。なお、前年は「3年生の3月」が最多で、「同12月」がもう一つのピークとなっていたが、27卒ではこの2つの山が入れ替わる形となった。内々定出しのピークが3ヵ月前倒しされたことになる。学情によると、この背景には人材獲得競争の激化があると考えられるという。インターンシップ等から早期選考につなげた企業が、年内の段階から内々定を出して人材を確保しようとする動きが広がった可能性があるようだ。
「3年生の3月」を待って一斉に選考を始める従来型の採用から、夏から秋にかけてのインターンシップ等を起点に、年内の選考・内々定出しまで進める採用へと変化している。27卒採用では、企業側の採用活動そのものが大きく変わったといえそうだ。

28卒以降の新卒採用においても、インターンシップ等を起点とした学生との早期接点の確保が重要になると考えられる。企業にとっては、自社の採用ターゲットや採用競争の状況を踏まえながら、どの時期に学生との接点を持ち、選考・内々定までどのようにつなげるのか、採用プロセス全体を見直すことが求められそうだ。
出典:企業の採用スケジュール、一気に早期化し「3年生の3月一斉スタート」の時代終わる。「夏秋インターン等→年内選考・内々定出し開始」が主流に【27卒振り返り調査】|PR TIMES
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