HR総研と就活会議株式会社は、27卒学生を対象に2026年6月時点の就職活動動向調査を実施した。3月調査(有効回答283件)に続く今回の調査(有効回答346件)では、「給与・待遇」重視は変わらぬ一方、「安定性」が26卒比12ポイント上昇して2位に浮上するなど、学生の企業選びの軸そのものが変わりつつある実態が見えてくる。本記事ではそのダイジェストをお届けする。
HR総研×就活会議:2027年新卒学生の就職活動動向調査(6月) 結果報告 【就職活動編】~ESの「AI丸写し」は3%にとどまる、企業の「深掘り面接」の効き目は?~
企業選びの基準、「安定性」が12ポイント上昇【図表1-1】
応募先企業を探す際に重視するポイントは「給与・待遇」が55%で26卒同様に最多だが、2位以下の顔ぶれが様変わりした。「安定性」は26卒の38%から27卒では50%へと12ポイント上昇し、「教育制度・キャリアアップ」(14%→25%)や「社会貢献内容」(12%→24%)も10ポイント以上増加している。一方で「休日・休暇・残業」(40%→25%)、「勤務時間・フレックスへの対応」(26%→16%)、「転勤の有無・範囲」(27%→19%)など働き方に関わる条件面は軒並み下落した。初任給引き上げや働き方改革の広がりを背景に、労働条件は「差がつくポイント」から「満たされていて当然の前提」へと変わりつつあるようだ。
【図表1-1】応募先企業を探す際に重視するポイント

就活サイト勢力図、3月調査から6月調査でどう変わったか
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就職活動期間全体で最も活用した就活サイトは、文系・理系ともに「マイナビ」が首位(文系34%・理系29%)。注目は「就活会議」が文系23%・理系23%へと得票率を伸ばし、文系で2位に浮上したことだ(26卒では文系15%・理系17%でいずれも3位)。
3月調査の時点では、マイナビが約8割で首位を維持し、就活会議は文系39%・理系45%の活用率だった。6月調査までの3カ月間で母数となる「活用したサイト」の定義(最も活用した1サイト、か、活用した全サイト)が変わったことも影響しているが、就活会議の存在感が一貫して拡大している傾向は変わらない。3月調査・6月調査を通じた変化を一覧化すると、以下のようになる。

図表詳細は調査レポート本記事の「【図表2-2】最も活用した就活サイトTOP3 大学区分別得票率ランキング」にて確認できる。
HR総研×就活会議:2027年新卒学生の就職活動動向調査(6月) 結果報告 【就職活動編】
第一志望の決め手は「インターンシップ」【図表3-2】
第一志望(群)を意識した時期は秋から3月にかけて分散しており、理系は「2025年6月・9月」に早めに固まる傾向、文系は「2026年3月」にも意識が高まる山があり、選考が進む中での入れ替わりが起きやすい。きっかけとしては「就職活動を始める前から知っていた」(30%)が最多だが、就活中の接点では「インターンシップ・仕事体験」(26%)が最多で、「会社説明会・セミナー」(20%)が続く。【図表3-2:第一志望(群)として意識したきっかけ】

無名企業が選ばれる条件は「納得できる情報開示」【図表4-2】
知名度が高くない企業が志望企業として選ばれる条件は、「給与・待遇が納得できる」(文系57%・理系62%)と「仕事内容が魅力的である」(同56%・59%)が上位を占め、いずれも特別な魅力よりも「納得できる情報」の開示を求める内容だ。【図表4-2:文理別 知名度が高くない企業が志望企業となる条件】

HR総研×就活会議:2027年新卒学生の就職活動動向調査(6月) 結果報告 【就職活動編】~ESの「AI丸写し」は3%にとどまる、企業の「深掘り面接」の効き目は?~
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