「人事施策の設計において、根拠を問われたとき、自信を持って答えられるだろうか。本書は、組織行動学・心理学の学術研究をベースに、マネジメントの「なぜ」を構造的に読み解く分析ツールとして機能する一冊である。
取り上げられるテーマは、現場感覚と直結している。組織サーベイの回答時に従業員が何を考えているかというトピックは、サーベイを運用するすべての人事担当者の盲点になりがちな視点だ。数字の裏にある心理メカニズムを理解することで、結果の読み方が根本から変わる。デリゲーション(仕事を任せることの難しさと葛藤)や、人的資本開示が従業員に与える影響など、最前線のテーマも研究知見から丁寧に考察されている。
“自社の文脈”に置き換えて「問いを立て直す力を育てる」ことこそ、著者の意図するところだろう。施策の根拠を補強したい「人事担当者」、「マジメントの壁に直面している「管理職」、人的資本開示を従業員視点から再考したい「経営企画担当者」に広く薦めたい。
【書籍基本情報】
書籍名:世界の研究者はマネジメントをどう分析しているのか
著者:伊達 洋駆
出版社:労務行政
書籍発売日:2026年3月25日

▼内容紹介
○人事・組織担当者:施策の根拠を学術知見で補強したい方、サーベイ結果の解釈に迷う方に
○管理職・マネジャー:権限委譲や1on1の質向上など、日常のマネジメント課題を見直したい方に。
○人事企画・経営企画:資本開示の影響を従業員視点から理解し、社内外への発信戦略を考えたい方に。
「人」に関する尽きない悩みに直面している
人事担当者やマネジャー層の課題解決の一助に
■「自分自身の勘」「過去の経験則」「他社の成功事例」だけでなく、
「学術研究」という新たな知識から人事施策を考える
■なぜ施策が空回りするのか、部下がうまく動かないのか。
やる気や能力といった精神論ではなく、組織行動や心理学の
メカニズムの分析から次の一手が本書でつかめる。
(出版社ホームページより)
▼目次
第1章 人事と組織の心理学第2章 採用・リテンション
第3章 エンゲージメント・心理的安全性
第4章 職場のマネジメント
第5章 人事施策
第6章 テクノロジー
あとがき
▼著者プロフィール
【伊達 洋駆(だて・ようく)】神戸大学大学院経営学研究科 博士前期課程修了。修士(経営学)。2009年にLLPビジネスリサーチラボ、2011年に株式会社ビジネスリサーチラボを創業。以降、組織・人事領域を中心に、民間企業を対象にした調査・コンサルティング事業を展開。研究知と実践知の両方を活用した「アカデミックリサーチ」をコンセプトに、組織サーベイや人事データ分析のサービスを提供している。
メールアドレスだけで無料登録する →
- 1
