第1回では管理職は「支援職」であり、人の弱さを補うために職場の雰囲気づくり(不安感を下げ、存在感を高める)が重要だとお伝えしました。第2回では、部下との関係の質を高め、適切な指導を行うための具体的な関わり方を解説しました。最終回となる今回は、視点をさらに広げ、「チーム全体が力を出し合える場づくり」について考えます。個人への支援から、チーム全体での支え合う風土の醸成へ。多様な働き方が増える今、管理職に求められる役割です。

【管理職=支援職】第3回:「多様な働き方」を支援する~チーム全体が力を出し合える場づくり~

「多様な働き方」が増えている現実~持続的な支援のために必要なこと

あなたの職場では、育児や介護との両立、時短勤務、テレワーク、副業など、多様な働き方をする人々が共に働いているのではないでしょうか。この多様性は、イノベーションといった可能性をもたらす一方で、「あの人は早く帰れていいな」といったすれ違いや不公平感も生じさせます。持続可能な支援のためには、チーム全体で支え合う風土をつくることが不可欠です。

対話がチームをつなぎ、「共感」と「共創」が生まれる

ここで鍵となるのが「対話」です。対話とは、互いの背景や想い、価値観を知り合い、理解し合うプロセスです。対話を通じて「共感」(相手との違いを理解する)と「共創」(一緒に考える)が生まれます。

第1回・第2回でお伝えした「不安感を下げ、存在感を高める」、「関係の質を高める」という支援の基本姿勢は、チーム全体にも当てはまります。管理職の役割は、対話が自然に生まれる「場」を意図的に設計し、促進することでもあります。

効果的な「対話の場」をつくる4つのヒント

では、具体的にどのように場を作ればよいのでしょうか。ここで発想の転換が必要です。それは、「やらなければならないこと」を「対話の機会」に変える、という視点です。

労働法で義務付けられている面談や説明は、往々にして形式的な手続きになりがちです。しかし、これらを対話の場として再設計することで、法令順守と同時に、相互理解や支え合う風土の醸成につなげることができます。

この記事にリアクションをお願いします!