HR総研と就活会議株式会社が2026年3月に実施した「27卒学生の就職活動動向調査」第2報は、学生の「なぜその企業を選ぶか」「将来をどう描いているか」という志望意識の中身に踏み込んだデータだ。文系と理系、大学区分による違いはデータではっきりと示されており、「全学生に同じメッセージ」では届かない時代を改めて突きつけている。
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「3年生4月前」から動く学生が急増。27卒の早期化どこまで進んだか?【ダイジェスト版】HR総研×就活会議(3月調査)
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HR総研×就活会議:27卒学生の就職活動動向調査(3月)結果レポート第2報
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理系の「仕事重視」は文系と15ポイント差──企業ブランドより職種配属【図表1-2】
志望企業を選ぶ際に「最も重視する魅力」を聞くと、文系は「仕事の魅力」と「会社の魅力」がともに39%と横並びだ。仕事内容と企業ブランド・安定性をバランスよく見ている。一方、理系は「仕事の魅力」が49%と約半数を占め、文系を10ポイント上回る。さらに「仕事の魅力」の中身を掘り下げると、「希望する職種につける」が理系24%・文系9%と15ポイントの開きがある。理系学生が選考に動いているのは、「どの会社か」よりも「何の仕事をするか」という軸が先にあるからだ。「総合職採用で入社後に配属決定」というモデルが、理系には響きにくくなっていることをデータは示している。
【図表1-2:文理別 「仕事の魅力」であなたが最も重視するもの】

大手志向は根強く、理系の83%が「大手に行きたい」──学生の声も添えて【図表2-3】
「絶対大手に行きたい」「できれば大手に行きたい」を合わせた「大手企業志向」は、文系70%・理系83%。特に理系の「絶対大手」は43%と、文系(28%)を15ポイント上回る。売り手市場でも大手志向は揺るいでいない。大学区分別では旧帝大・上位国公立大の「大手志向」が92〜96%と際立って高い一方、その他私立大では「絶対大手に行きたい」は18%にとどまり、ターゲット層によって訴求軸を変える必要があることも見えてくる。学生のフリーコメントには、志向の背景がリアルに映し出されている。
●「転職を考えると、新卒では大手に進んだ方が有利だと思うから」(文系・旧帝大)
●「新卒という人生に1回しかないチャンスを大手に使いたいから」(文系・上位私立大)
● 「半導体企業を志望しており、資金力がある大手でないと世界と戦っていけないため」(理系・中堅私立大)
●「安定した地盤があるからこそ、目の前の業務に本気で取り組むことができると考えているから」(理系・旧帝大)
安定や待遇だけでなく、「キャリアの起点として大手を選ぶ」という戦略的な視点が若い世代にも浸透していることがわかる。
【図表2-2:大学区分別 入社を志望する企業の企業規模】

キャリア教育、6割以上が「受けたことがある」──それでも不安は消えない【図表5-1】
キャリア教育を受けた経験がある学生は文系65%・理系62%と6割超。大学の授業が最多(文系40%・理系36%)で、大学入学以降にキャリアと向き合う機会を持つ学生が大多数だ。キャリア教育の経験者は未経験者より「明確なキャリアプランがある」割合が8ポイント高く、早期からのキャリア教育が就活の解像度を上げていることも示されている。一方で、約半数が明確なキャリアプランを持ちながらも、不安の声は根強い。フリーコメントには採用担当者がそのまま受け止めたいリアルな言葉が並ぶ。
●「視野が狭すぎていないかどうか不安。自分が知らない選択肢がまだあるのではと思う」(文系・旧帝大)
●「妊娠出産がキャリアプランにどれほど影響するのか不安である」(文系・旧帝大)
●「会社都合のジョブローテーションなどもあると考えられるため」(理系・上位私立大)
● 「自身の職種の行く末が現在AIによって危ぶまれていることが不安」(理系・その他国公立大)
配属・ライフイベント・AI──学生が抱えるキャリアの不安は多様だ。採用メッセージで「不安に応えられているか」を改めて問い直すきっかけになる。
【図表5-1:文理別 キャリア教育を受けた経験の有無】

理系でジョブ型採用支持が3年で急拡大──25卒→27卒で18ポイント上昇
最後に触れておきたいのが、ジョブ型採用への意識の変化だ。理系のジョブ型採用「賛成」は25卒56%→26卒66%→27卒74%と3年連続で増加し、ついに4人に3人が支持する水準に達した。文系が55〜58%で横ばいを続けるのとは対照的に、理系の変化は急速だ。この3年間の推移グラフ、そして内定承諾先の採用形式の文理差、能力・スキルに応じた特別処遇への賛否の経年変化まで──詳細データは本編レポートで確かめてほしい。採用設計を「文系・理系で変える」必要性が、数字で腹落ちするはずだ。
HR総研×就活会議:27卒学生の就職活動動向調査(3月)結果レポート第2報
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【調査概要】調査名:HR総研×就活会議「2027年卒学生の就職活動動向調査(3月)」/調査期間:2026年3月5〜16日/有効回答:283件/調査主体:HR総研(ProFuture株式会社)・就活会議株式会社/対象:就活会議会員の27卒学生
