パーソルキャリア株式会社の調査機関『Job総研』は2025年5月26日、「2025年 休み方実態調査~悩み編~」の結果を発表した。調査期間は2025年5月2日~7日で、20代~50代の男女378人から回答を得ている。本調査から、社会人の休み方に関する悩みや、理想と現実のギャップ、年代別の仕事への影響などが明らかになった。
社会人の「休み方」に関する調査―半数超が悩みを抱える“休み方”の「理想」と「実態」とは?

早期化する“夏バテ”

新年度の慌ただしさが過ぎ去り、本格的な夏が到来するが、急な気候や気温の変化から体調や気分に変化を感じる社会人も多いだろう。そうした時期において、働く人々はどのように休息を取り、仕事への活力を維持しようとしているのだろうか。

はじめにJob総研が、「5月時点で『夏バテ』を実感するか」を尋ねると、「そう思う」とした人が計44.5%(とてもそう思う:5.3%、そう思う:14.3%、どちらかといえばそう思う:24.9%)となった。

そこで、「5月時点で夏バテの実感がある」とした人に対し、「仕事への影響」を尋ねたところ、「眠気・だるさで効率が落ちる」が60.7%で最多となり、以下は「やる気が出ない」が53.6%、「集中力が続かない」が50%となった。
5月時点で『夏バテ』を実感するか

“休み方”に関する悩みがある人は半数超

次に、「休み方についての悩みの有無」を尋ねたところ、「ある」とした人が計57.6%(とてもある:10.3%、ある:16.1%、どちらかといえばある:31.2%)と過半数を占めた。

「休み方に悩みがある」とした人に具体的な悩みを聞くと、「十分に疲労感が取れない」が60.6%で最多となり、以下は「土日でリフレッシュできない」が50.5%、「仕事のことが頭から離れない」が38.1%となった。
休み方についての悩みの有無

“休み方”に関する理想と実態とは

続いて、「理想の休み方」を尋ねると、「家でゆっくり過ごす」が65.3%で最多となり、以下は「外食やレジャーに出かける」が59.3%、「(お金がかからない)趣味」が44.2%となった。

また、実際の休み方を聞くと、「家でゆっくり過ごす」が61.6%で最多となり、以下は「何もせず寝る・休む」が36.5%、「外食やレジャーに出かける」が32.5%となった。
理想の休み方

過半数が理想の休み方に近づけるための対策をしている

次に、「理想の休み方に近づけるための対策をしているか」と聞くと、「している」とした人が計52.6%(とてもしている:4.2%、している:14.3%、どちらかといえばしている:34.1%)と過半数を占めた。

「対策をしている」とした人に具体的な対策を聞くと、「睡眠・休む時間の確保」が46.7%で最多となり、以下は「楽しみの時間を意識的に作る」が45.7%、「予定を詰めすぎない」が43.7%となった。
理想の休み方に近づけるための対策をしているか

“理想の休み方”の実現で「やる気が高まる」は9割超

続いて、「理想の休み方が及ぼす仕事への影響」について尋ねると、「やる気が高まる」とした人が計91.8%(とてもやる気が高まる:13%、やる気が高まる:34.9%、どちらかといえばやる気が高まる:43.9%)と大多数を占めた。

そこで、「理想の休み方の実現と職場環境は関係すると思うか」を聞いたところ、「関係すると思う」との回答が計85.2%(とても関係すると思う:22.5%、関係すると思う:30.4%、どちらかといえば関係すると思う:32.3%)となった。
理想の休み方が及ぼす仕事への影響

「休み」と「仕事」に対する価値観は?

最後に、「休みと仕事に対する価値観」を聞くと、「休むことも仕事のうち」とした人が69%(断然休むことも仕事のうち:19.6%、休むことも仕事のうち:28%、どちらかといえば休むことも仕事のうち:21.4%)で多数を占めた。

「休むことも仕事のうち」と回答した割合を年代別で見ると、20代が70.2%で最多となり、続いて30代が69.6%、40代が68.2%、50代が67.1%と、年代が低いほど割合が上がる傾向となっていた。
休みと仕事に対する価値観

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