まず、新卒で就職した会社で働き続ける意向について質問し、「できれば今の会社で働き続けたい」という回答が50.4%となった。この値は2016年度調査(62.0%)から4年連続で減少しており、ついにほぼ半数まで下がってしまった。
一方で回答数を増やしているのが、「そのうち転職したい」という回答で、今年度は18.4%に達した。この値は2016年度調査から4年連続で増加している。終身雇用制度が事実上崩壊していることや、深刻化する一方の人手不足を背景とした人材の売り手市場などを見て、いずれは良い条件、良い労働環境を求めて転職したいと考える新入社員が増えていると考えられる。
この結果についてラーニングエージェンシーは、直前の質問で将来について特に決めていないと回答した新入社員が増加している点を挙げ、売り手市場の就職活動で自己分析や業界研究を十分にしないまま入社した新入社員が増えたことが影響している可能性を指摘している。