<新しい価値が生まれる仕組みを学びたい人のための「理論と実践」100のツボ>

VUCAの時代、「新しい価値を生め」という号令は経営の常套句になった。だが現場の人事担当者や管理職の本音は、「何から手をつければいいのかわからない」「失敗を許容する文化など、うちの会社では無理だ」というのが実情ではないだろうか。

イノベーションは一部の天才が起こすものではなく、組織全体で「仕組み」として設計できるもの——本書はその確信のもとに書かれた。著者は、組織行動研究の最前線に立ち続けるリクルートマネジメントソリューションズのマスター・井上功氏と、50社超の人事制度・組織開発を支援してきた坪谷邦生氏。長年の実務知見をもとに、イノベーションの本質を「100のツボ」として図解化した。

難解なアカデミック理論を実務の言葉に置き換え、個人の創造性をチーム・組織の成果へと昇華させるプロセスを、個人→チーム→組織の三層で体系的に整理。「アイデアが出ない」「出ても事業化できない」「文化が変わらない」——それぞれの詰まりどころに対して、具体的な打ち手を示す構成となっている。“組織変革”を本気で志す人事にとって、本書は組織のOSを書き換えるための実践的な地図となるはずだ。

【書籍基本情報】
書籍名:図解 イノベーション入門~新しい価値が生まれる仕組みを学びたい人のための「理論と実践」100のツボ
著者:坪谷 邦生, 井上 功
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
書籍発売日:2026年3月19日
『図解 イノベーション入門』坪谷邦生 (著), 井上功 (著)(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

▼内容紹介

本書は、イノベーションを「特別な才能によるひらめき」ではなく、適切な環境とプロセスの設計によって「意図的に起こせるもの」と定義し、そのメカニズムを体系的に解説している。構成は、イノベーションの基本概念から始まり、個人のマインドセット、チームのダイナミクス、そして組織文化の醸成までを網羅。各項目が図解で整理されているため、複雑な理論も直感的に理解できるのが特徴だ。例えば、既存事業の深化と新規事業の探索を両立させる「両利きの経営」を現場レベルでどう運用するか、あるいは心理的安全性がなぜ創造性に直結するのかといった問いに対し、具体的なチェックポイントを交えて回答している。抽象的な「イノベーション」という言葉を、採用・育成・評価といった人事制度の文脈で捉え直し、実行可能なアクションへと落とし込むための一冊である。(出版社ホームページより/HRプロ編)

▼目次

本書は全10章・100の「ツボ」で構成されている。
各章は独立しており、自社の課題や興味関心に合わせて、どの章からでも読み進められる仕立てとなっている。

Chapter 1. イノベーション
シュンペーター以来の理論と、実践的な「イノベーション創出モデル」の全体像を解説。

Chapter 2. 越境
外部市場との接続。組織と個人が既存の枠組みを越えるために必要な要件を考察。

Chapter 3. 思いつく(個)
起点のアイデアを生む個人の特性とは。成長に必要な行動・機会・学習スタイル。

Chapter 4. アイディエーション(個)
「守破離」「WCM」「弱い紐帯」などを切り口に、個の越境によるアイデア高度化を説く。

Chapter 5. 磨く(チーム)
アイデアを昇華させるチームの特性。シェアード・リーダーシップや思考ツールを紹介。

Chapter 6. エフェクチュエーション(チーム)
「不」と経営資源の「新結合」による価値創造プロセスと、実行を阻む壁の正体。

Chapter 7. 事業化(組織)
アイデアを形にするための「事業案フレーム」。推進を加速・阻害する要因の整理。

Chapter 8. コーゼーション(組織)
MVPからBETAまでの4ステップによる進め方。ドラッカーの「7つの機会」の活用。

Chapter 9. 資源動員(組織)
評価基準、新規事業提案制度、オープンイノベーション。推進に必要なリソースと経営者の振る舞い。

Chapter 10. 人事(組織)
イノベーションを支える人事ポリシー。3T(寛容・才能・技術)を軸とした風土醸成の必要性。

▼著者プロフィール

【坪谷 邦生(つぼたに くにお)】
株式会社壺中天 代表取締役
中小企業診断士、CertifiedScrumMaster認定スクラムマスター
1999年、立命館大学理工学部を卒業後、エンジニアとしてIT企業(SIer)に就職。2001年、疲弊した現場をどうにかするため人事部門へ異動、人事担当者、人事マネジャーを経験する。2008年、リクルートマネジメントソリューションズ社で人事コンサルタントとなり50社以上の人事制度を構築、組織開発を支援する。2016年、アカツキ社の「成長とつながり」を担う人事企画室を立ち上げる。2020年、「人事の意志をカタチにする」ことを目的として壺中天を設立し現在に至る。主な著作に『図解 人材マネジメント入門』『図解 組織開発入門』『図解 目標管理入門』『図解 労務入門』『図解 採用入門』(以上、ディスカヴァー)など。

【井上 功(いのうえ こう)】
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ マスター
1986年に株式会社リクルート入社、企業の採用支援や組織活性化業務に従事。2001年、HCソリューショングループを立ち上げ、以来11年間リクルートで人と組織の領域のコンサルティングに携わる。2012年よりリクルートマネジメントソリューションズに出向・転籍し、一貫してイノベーション支援領域に従事。イノベーション人材開発、組織開発、新規事業提案制度策定等に取り組む。近年は、異業種協働型の次世代リーダー開発基盤研修「Jammin'」を開発・運営し、フラッグシップ企業の人材開発とネットワーク化を行う。
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