2016年4月の「女性活躍推進法」の施行によって、女性を管理職に登用する動きが徐々に広がりを見せているが、今なお実情としては男女格差が残っている、という声も少なくない。そこで総合人事・人財サービスを展開するアデコは2018年12月、管理職(課長職相当以上)として働く女性550名を対象に、働きがいや昇進のきっかけなどに関する意識調査を実施した。
管理職を自ら希望した女性は1割未満、4割以上が「男性優位」を実感

■管理職に昇進したきっかけは何か?

管理職を自ら希望した女性は1割未満、4割以上が「男性優位」を実感
昇進したきっかけについての質問では「上司からの打診があり、快諾した」、と「上司から打診があり、仕方なく引き受けた」を合わせると85.8%。8割以上が自ら自発的に希望したわけではなく、上司からの働きかけをきっかけに管理職になっていることが分かった。

■管理職になるにあたって、重視したことは何か?

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管理職になった決め手として、「仕事のやりがい」が58.9%と最多の回答であった。他、上位に挙がった項目を見ると、職務内容や仕事内容に関する回答が高いことが分かる。

■今後さらなる昇進・昇格に挑戦してみたいと思うか?

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さらなる昇進を「希望する」人は全体の54.4%と、半数以上が希望していることが分かった。

また、その理由については「給与アップ」を挙げる人が最も多いものの、「女性が活躍できる職場にしたい」「職場の環境や制度を変えたい」といった意見も多かった。女性が活躍する機会が増える中、より自ら社会や職場に貢献したいという高い意欲を持った女性が多いことがうかがえる。職場内外にキャリアのロールモデルやメンターが不在、という意見も多いため、自らがロールモデルとなって女性活躍の拡がりに貢献したいという意欲もみられる。

■管理職への昇進に、女性活躍推進法の影響はあったか?(2016年以降に管理職になった人対象)

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女性活躍推進法については、41%の人が昇格に「影響があったと」回答。同法では、301人以上の企業に女性の活躍状況の把握、課題分析、行動策定などを義務付けているため、少なからずその影響もあったと感じている管理職が一定数いるようだ。

■自社では採用や昇進において男女差があると思うか?

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採用や昇進場面での男女差を尋ねると、50.0%が「男女差はない」と回答する一方、43.6%が「男性は優遇されている」と回答した。依然として、採用や昇進において男性優位と感じている人は多いことが分かった。

■女性管理職の増加・推進のために必要な制度はどんなものか?

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女性管理職の増加・促進に必要だと思う制度を尋ねると、「フレックスタイム」が47.5%で最もニーズの高い数字となった。次いで「育児・介護サポート」、「育児休業」、さらには4位に「テレワーク(32.2%)」が続く。女性は家庭でも育児・介護において中心的な存在であるため、より柔軟に働けることを望むと同時に、それをサポートする体制を求める声が強いようだ。

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