シェルパス株式会社は2026年7月28日、「集合研修とOJTに関する実態調査」の結果を発表した。調査期間は2026年7月22日~23日で、20代~50代の会社員・公務員400人から回答を得ている。調査結果から、実務への定着やパフォーマンス向上につながる育成手法や、集合研修/OJTを行う上での課題などが明らかになった。

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成果が出るのは集合研修よりOJTか…「指導品質」と「負担軽減」がカギに。育成現場への調査から見えた実態とは

育成手法として「OJT重視」が約半数。企業規模が小さいほど傾向強く

新入社員の早期戦力化やリスキリング、管理職育成など、人材育成の重要性が高まる中、企業では「集合研修」と「OJT」をどのように組み合わせ、学びを現場の成果につなげるかが大きな課題となっている。実務で成果を生み出す育成とはどのようなものなのか。また、OJTが重視される一方で、現場にはどのような課題が存在しているのだろうか。


まず、勤務先で重視されている育成手法を尋ねたところ、「OJT寄り」と回答した割合は48%となり、「集合研修寄り」の25%を上回った。
重視されている育成手法
また、企業規模別では、従業員数が少ない企業ほどOJTを重視する傾向がみられた。一方、従業員5,000人以上の企業では、集合研修とOJTをバランスよく取り入れている割合が比較的高かった。
企業規模別の研修傾向

“成果につながる育成手法”はOJTが約6割。集合研修は1割にとどまる

実務への定着やパフォーマンス向上といった“成果につながる育成手法”については、「OJTのほう」もしくは「どちらかといえばOJT」と回答した割合が計58%となり、過半数を占めた。一方、「集合研修」を選択した割合は11%にとどまり、33%は「ケースバイケース」と回答している。

現場での実践を通じた学習が成果につながりやすいと認識されている一方、育成内容や目的によって手法を使い分ける必要性も一定程度認識されているようだ。
成果が上がると感じている育成手法

集合研修は「横のつながり」が強み。一方で「実務への定着」が課題か

集合研修のメリットとして最も多かったのは、「同期や他部署との横のつながりができる」(58.2%)だった。以下、「体系的な知識やスキルを効率よく習得できる」(46.8%)、「社員間で共通の知識・スキルを身に付けられる」(38%)が続いている。
集合研修のメリット
一方でデメリットとしては、「研修を受けただけで満足して終わりがち」(57.5%)、「学んだ内容が現場の実務に直結しにくい」(50.2%)との回答が多く、研修後の実践やフォローアップをどのように設計するかが課題となっていることがうかがえる結果となった。
集合研修のデメリット

OJTは「即戦力化」を評価。指導品質のばらつきや負担増が課題に

OJTのメリットでは、「実際の業務に直結し、定着・即戦力化しやすい」が74.8%で最多となった。続いて、「個人の習熟度に合わせて指導できる」(50.7%)、「現場の進め方や人間関係に早くなじめる」(34%)などが挙がっている。
OJTのメリット
一方、デメリットでは「指導員のスキルや熱量によって育成の質にばらつきが出る」(59%)、「指導員の業務負担が大きく通常業務が圧迫される」(53%)、「放置されるケースがある」(39.8%)との回答が上位となった。
OJTのデメリット
また、OJTのデメリットについては役職別でも大きな傾向は変わらなかった。成果を高めるためには属人的な指導に依存しない育成体制の整備が求められそうだ。
OJTのデメリット

AI活用には「指導品質の平準化」や「負担軽減」への期待

自由回答では、OJTへのAI活用について、「指導者による品質の差を減らせる」、「何度でも気兼ねなく質問できる」、「感情に左右されず客観的な支援を受けられる」といった期待が寄せられた。

また、管理職層からは、AIを現場指導者の負担軽減や業務効率化につながる手段として評価する声も目立った。さらに、「定型的な学習や復習はAI、人にしかできない信頼関係構築や企業文化の伝達は人が担う」といった、人とAIを役割分担して活用する考え方も示されている。
本調査から、実務への定着や成果創出の観点でOJTを評価する声が多い一方、指導品質のばらつきや現場指導者への負担が大きな課題となっていることが明らかになった。また、集合研修は知識習得や組織横断のつながりづくりに強みを持つものの、学びを現場で定着させる仕組みが求められている。人材育成の成果を高めるためには、集合研修とOJTを組み合わせた育成設計に加え、指導の標準化や現場の負担軽減を支援する仕組みづくりが重要になりそうだ。AIの活用も含め、育成の質と効率を両立する取り組みが今後の人材育成施策の鍵になると考えられる。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000152474.html

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