
約半数が事業承継に興味あり。意欲が高いジャンルは「歯科・矯正歯科」や「レジャー」など
中小企業の経営者や集客・販促担当者は、事業承継についてどのような考えをもっているのだろうか。はじめに、「将来、会社や事業、店舗の事業承継をしたいか」を尋ねた。すると、「はい」が49.2%と、半数近くが事業承継に興味を持っていることが明らかとなった。

事業承継を考えたきっかけは、「経営資源の引継ぎ」が最多
次に、「事業承継をしたいと考えるようになったきっかけ」を尋ねた。その結果、「経営資源を引き継いでもらいたい」が697名で、2位と倍近く差をつけた。以下、「体力に限界を感じてきた」(383名)、「顧客の要望」(277名)と続く。この事から、「経営者の高齢化問題」が要因になっていることがうかがえる。また、第5位には「コロナ禍で経営が難しくなってきた」(101名)が入った。
事業承継しない理由は「誰かに継いでもらいたいと思っていない」と「後継者不在」が僅差に
今度は、「事業承継をしない」と考えた回答者にその理由を尋ねた。すると、「そもそも誰かに継いでもらいたいと思っていない」が698名で最も多く、僅差で「後継者がいない」の672名となった。さらに、「まだそこまで先のことを考えていないから」(628名)が続いている。
抱えている課題は「後継者不在」が最多に
最後に、「会社・事業・店舗の事業承継における課題」を尋ねた。その結果、「適切な後継者がいない」が1,352名で最も多くを占めた。続いて「市場の先行きが不透明である」(1,183名)、「経営状況が厳しい」(856名)となり、さまざまな問題があることが見て取れる。