第15回 日本HRチャレンジ大賞『人材育成部門優秀賞』
NTT西日本株式会社
越境活動を称賛する『E-1グランプリ』による社員のキャリア支援と挑戦文化の構築
越境活動を「新価値創造の源泉」と再定義し、挑戦を称賛する『E-1グランプリ』を創設。越境活動を本業へ還元した社員と後押しした上司を共に表彰する仕組みを構築。2年間で100名超の応募を集めたほか、他施策連動により社内ダブルワークや兼業の申請数を大幅に拡大。単なる制度容認から脱却し、組織全体で挑戦を応援する文化を醸成することで、自律的キャリア形成を加速させる優れた取り組みであると高く評価されました。プロフィール

及部 一堯 氏
NTT西日本株式会社
総務人事部 プロフェッショナル人材戦略部門 担当部長(取材当時)2007年NTT西日本入社。2012年より新規事業の部署にて、戦略立案・商品/サービス開発を行う。その後、5法人の代表・顧問などを行い、社外の知識・経験・人脈をいかしながら、2022年3月に立ち上げたNTT西日本のオープンイノベーション施設“QUINTBRIDGE”では、共創エコシステムの構築に貢献。2024年から総務人事部にて、越境活動を称賛する仕組みなどを構築。現在は、地域創生Coデザイン研究所にて、地域経済の発展に向けた共創を生み出す仕組みづくりや地域の発展に必要な価値創造ができる人材の育成などに励む。

「承認」ではなく「称賛」する――越境活動を企業の成長源泉に変える発想
――まずは、『E-1グランプリ』の概要を教えてください。挑戦を「承認」ではなく、「称賛」へと昇華させた点が非常に印象的な取り組みです。『E-1グランプリ』は、社員の「越境活動」を称賛する社内表彰制度(総務人事部長表彰)として2024年度に立ち上げました。ここで言う「越境活動」は、副業・兼業、ボランティア、社内ダブルワークなど、本業以外でも自ら意思を持って挑戦する幅広い活動を指します。
VUCAの時代において、社内の知見や人脈だけでは新しい価値創造が難しくなっています。多くの企業で副業や兼業が「解禁・承認」されるようになりましたが、制度としてただ「承認」されているだけでは、挑戦する社員は周囲の理解を得られず、孤独を感じて立ち止まってしまいがちです。だからこそ、私たちは単にそうした活動を「承認」するだけでなく、「称賛」することに価値があると考えています。
社員が社外で多様な経験を積み、それを本業に還元することは、個人の自律的な成長だけでなく、企業の成長にも直結します。『E-1グランプリ』は、そうしたロールモデルを発掘し、全社に広げるための仕組みです。「E」は、「越境(Exceed/Explore)の略」を意味し、所属組織や業務領域の枠を越えて、自らの意思で新たな領域に踏み出す活動をさします。「E-1」とは、誰もがオンリーワンの越境をしていることを意味しています。

資料:NTT西日本
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この後、下記のトピックで、インタビューが続きます。
●「承認」ではなく「称賛」する――越境活動を企業の成長源泉に変える発想
●応援した上司も表彰することで“挑戦の連鎖”が生まれ、自律的キャリア形成が加速
●自律的キャリア支援の一歩目はロールモデルの可視化
