タレントマネジメントシステムを導入したものの、「従業員が使ってくれない」「キャリアに関心を持ってもらえない」といった課題を抱える企業は少なくない。そうした中、ドン・キホーテなどを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、「従業員が思わず使いたくなる」をコンセプトに、RPG型タレントマネジメントシステム『タレントビューアー クエスト版(通称:タレクエ)』を独自に開発。ゲーム感覚でキャリアを可視化し、成長意欲を引き出すという革新性が高く評価され、第15回日本HRチャレンジ大賞の「イノベーション賞」を受賞した。そこで今回は、開発を主導したPPIHの渡邊琢太氏と、プロジェクトを支援したアクセンチュアの坂巻匡彦氏、遠藤拓真氏に、『タレクエ』を開発した経緯や具体的な取り組み内容のほか、従業員にシステムを使ってもらうための工夫や主体的にキャリアを描いてもらうための工夫点などを伺った。

第15回 日本HRチャレンジ大賞『イノベーション賞』

株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス/アクセンチュア株式会社

管理から冒険へ!従業員が自らキャリアを描くRPG型タレマネシステム『タレクエ』

従業員が自らキャリアを描くRPG型タレントマネジメントシステム『タレクエ』を構築。数百万件超の発令履歴を職業(職種×レベル)に類型化し、生成AIによるアバターや先輩の軌跡の可視化などゲーム要素を取り入れることで、一方的な管理ツールから能動的な成長支援ツールへと昇華。導入によりアクセス数は従来比15倍に急増するとともに、アンケートでも若手社員を中心にキャリアへの関心度が向上。個人の自律的成長と人材の適材適所の実現に寄与する、優れた取り組みであると高く評価されました。

プロフィール

  • 渡邊 琢太 氏

    渡邊 琢太 氏

    株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
    経営戦略本部 人事制度企画部 部長
    兼 経営戦略本部室 兼 経営企画部
    兼 人財本部 人財本部室 室長 ゼネラルマネージャー

    IT業界でSE・プログラマ、転職サイト運営企業でサイト開発責任者・マーケティング責任者を経て、2013年にPPIHグループに入社。情報システム、WEB開発、デジタル戦略を経て、2021年から経営企画部の人事担当へ異動。2023年から人事関連部署を兼任し、現在は人事制度企画部部長として人事制度の構築・運用をしつつ、PPIHの人財戦略を横断的に推進している。

  • 坂巻 匡彦 氏

    坂巻 匡彦 氏

    アクセンチュア株式会社
    Song アソシエイト・ディレクター

    グローバル楽器音響機器ブランドGM、国内大手代理店ビジネスデザイン部門GMを経て、現職。顧客・従業員など人の体験を起点に組織・事業・サービスの戦略構築と実装を担う。東京大学・千葉大学・奈良女子大学にて教鞭も執る。

  • 遠藤 拓真 氏

    遠藤 拓真 氏

    アクセンチュア株式会社
    Song シニア・マネージャー

    入社時から製造流通業界のクライアント様に向けたコンサルティングに従事。一貫して新規サービス構築とそれに伴う業務構築のフェーズに主に携わり、小売業界をはじめ様々なB2Cサービス企業において、店頭での購買体験・業務の変革、マーケティング組織改革、ユーザー向けWebサイト開発、バックオフィス領域の業務効率化、などのプロジェクト経験多数。クライアント従業員様とエンドユーザーであるお客様、双方の体験変革を担う。

従業員のキャリアへの関心を高めたPPIH独自のRPG型タレマネシステム『タレクエ』 ――「自律的なキャリアを描いてもらう」「主体的にシステムを使ってもらう」秘訣とは

なぜ「RPG型タレマネシステム」をつくろうとしたのか

――改めて今回受賞された御社独自のタレントマネジメントシステム『タレクエ』の概要についてお聞かせください。

渡邊氏:
『タレクエ』は、従業員が主人公となって自分のキャリアを冒険するRPG型のタレマネシステムです。システム基盤にはエン社の「Talent Viewer」を採用し、その上に弊社独自の機能やデザインを加えました。最大の特徴は、ゲームのような世界観を取り入れていること。従業員一人ひとりにAIで生成したオリジナルキャラクターを与え、成長に応じてアバターが進化したり、「経験」「資格」「表彰歴」「技能」などをバッジ化し、収集したりする楽しさを感じてもらいます。
従業員のキャリアへの関心を高めたPPIH独自のRPG型タレマネシステム『タレクエ』 ――「自律的なキャリアを描いてもらう」「主体的にシステムを使ってもらう」秘訣とは

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