株式会社ギブリーは2025年12月5日、人材育成・人事担当者を対象に実施した「新入社員研修のデジタル(AI/DX)領域への対応に関する意識・実施調査2025」の結果を発表した。調査期間は2025年6月2日~9月19日で、199人から回答を得ている。調査結果から、DX推進の必要性が引き続き高い一方で、生成AI時代に求められるスキル習得に多くの企業が課題を感じている実態が浮き彫りとなった。

HRプロ会員なら、会員限定の記事や『HR総研』調査報告/そのほか多数のコンテンツが無料で利用可能!
<<メールアドレスだけの無料会員登録をする>>
約7割の企業が「生成AI時代のスキル習得」に課題感。新入社員研修に見るAI/DX対応の現在地とは

DX推進の必要性は高止まり。人材の内製化ニーズも拡大

生成AIの急速な進化を背景に、企業の人材育成の在り方が問われている。新入社員研修においても、AI/DX領域への対応が重要テーマとなる中、実際の対応状況や課題感はどのようなものなのか。

はじめにギブリーが、「DX推進の必要性をどのくらい感じるか?」と尋ねたところ、8割以上の企業が「DX推進の必要性を感じている」と回答した。特に従業員500名以上の企業では、「非常に強く感じる」とする割合が過半数を占めている。DX施策の中心は業務効率化であるものの、単なる外部依存ではなく、デジタル人材を社内で育成・内製化していく必要性への認識が高まりつつあることがうかがえる。
DX推進の必要性をどのくらい感じるか?

新入社員研修は「全員一律」から「一部特化型」へ

調査では、新入社員研修におけるデジタル対応の在り方にも変化が見られている。「新卒に対するデジタル(AI/DX)研修の内製化の状況」について尋ねた結果からは、AI/DXスキルを有する即戦力人材の採用が進む一方で、デジタル研修を新入社員全員に実施する企業は減少傾向にあることが分かった。

代わって増えているのが、「一部の新入社員にのみ実施する」特化型の研修だ。企業規模が大きいほど研修の内製比率は低下し、外部パートナーの活用が進んでいる点も目立っている。また、スキル階層別研修の導入など、個別最適化を志向する動きも広がっているようだ。
新卒に対するデジタル(AI/DX)研修の内製化の状況

生成AI研修は拡大。重視されるのは“操作”より“活用”

「生成AI活用に関する研修の実施率」を調べると、前年より増加し、過半数の企業が何らかの形で導入していることが分かった。一方で、「プロンプトエンジニアリング研修」の実施率は減少している。この結果から、AIモデルの進化を背景に、単なる操作スキルではなく、業務課題の解決にどう応用するかといった実践的な活用力を重視する姿勢へシフトしている実態がうかがえた。
生成AI活用に関する研修の実施率

約7割が課題を実感、研修対応は3割にとどまる現実

最後に、「生成AIの台頭により、社員に求められるスキル要件が変化していると感じるか」について尋ねた結果、約7割の企業が“スキル要件の変化”を実感していることが明らかになった。

しかし一方で、「生成AI時代において、社員が必要なデジタルスキルをどのくらい習得できているか」についても尋ねたところ、「十分に習得できている」と回答した企業は3割にとどまっている。多くの企業が、生成AI時代に必要なスキルをどのように定義し、育成に落とし込むかについて模索している状況が浮き彫りとなった。
生成AIの台頭により、社員に求められるスキル要件が変化していると感じるか
本調査結果から、新入社員研修におけるAI/DX対応が量的拡大から質的転換の段階に入りつつあることが見て取れる。従来のツール操作中心の研修から、AIを活用してビジネス課題を解決するための応用力・構想力をいかに育成するかが、今後の大きなテーマとなりそうだ。企業の人材育成戦略が、生成AI時代にどのように進化していくのか、引き続き注目される。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000365.000002454.html

HRプロ会員なら、会員限定の記事や『HR総研』調査報告/そのほか多数のコンテンツが無料で利用可能!
<<メールアドレスだけの無料会員登録をする>>

この記事にリアクションをお願いします!