7割以上が「対面型」インターンシップを希望

学生が最も望ましいと考えているインターンシップについても尋ねました。まず、望ましい期間タイプ別では、最も多かったのは文系・理系ともに「2~3日程度」タイプで、それぞれ47%、41%と4割を超えています[図表14]。ただし、その他の期間については、文系と理系では回答が分かれます。文系では「1日」タイプが29%、「半日」タイプも14%となるなど、「半日・1日」の1dayタイプを望む学生も少なくありません。逆に、「1週間程度」タイプは8%にとどまるのをはじめ、“2週間以上”タイプ(「2週間程度」~「1カ月以上」の合計)はわずか3%でしかありません。

一方、理系では、「半日タイプ」7%、「1日」タイプは19%と1dayタイプを望む割合は高くなく、「1週間程度」タイプが23%と2割を超えたのをはじめ、“2週間以上”タイプが10%と2桁に上るなど、短期間の簡易的なものよりも日数をかけて実務をじっくり体験できるタイプのプログラムを求めている学生が多いようです。
[図表14]最も望ましいインターンシップの期間タイプ
インターンシップの最も望ましい実施方法では、文系・理系ともに「対面型」が最多で、文系70%、理系74%といずれも7割台となっています[図表15]。次いで、「対面型とオンライン型の組み合わせ」(文系16%、理系14%)となり、「オンライン型」(文系14%、理系12%)を支持する声が最も少なくなっています。前回調査では、「対面型」を望む文系は57%と6割に満たず、理系(同74%)と意識の差に開きがありましたが、今回調査では文系・理系間で意識の差はほぼ見られなくなりました。「対面回帰」の流れは、企業側だけでなく学生側にも定着してきた感があります。
[図表15]最も望ましいインターンシップ実施方法
「対面型」「オンライン型」等の選択理由について、フリーコメントで得られた主な意見を一部抜粋して紹介します。「対面型」では「社風・雰囲気」「コミュニケーション」「理解促進」などを重視する声が多く、「オンライン型」では「手軽さ」「時間・交通費の節約」「学業との両立」などを挙げる学生が多くなっています。「対面型とオンライン型の組み合わせ」(ハイブリッド型)では、参加方法を毎回学生が選択できる方式をイメージする学生、プログラムの内容ごとに対面とオンラインが組み合わされていることをイメージする学生など、「ハイブリッド」の解釈には幅がありそうです。

【対面型】
・企業の実際の雰囲気が分かるから(理系、奈良先端科学技術大学院大学)
・雰囲気が伝わりやすい、コミュニケーションが取りやすいから(文系、慶應義塾大学)
・やはり対面とオンラインとでは空気感、時間の流れ方が違う。対面のほうがコミュニケーションを取りやすく無駄な時間にならないと思うから(理系、東京電機大学)
・直接社員と会うことで、より明確に自分と合うのかが分かるから(理系、東京都市大学)
・対面型のほうが学べることや得られる情報が多かったから(文系、東北大学)
・直接行かないと企業の雰囲気等がよく分からない。また、オンラインでのグループワークは難しい(文系、國學院大学)
・社員に顔を覚えてもらえるから(理系、埼玉大学)
・自分の実際の姿を企業の方に見せたいから(文系、日本福祉大学)
・社員と学生が交流しやすいから(文系、同志社大学)
・企業理解の深みが段違いのため(理系、愛知工業大学)
・実際に会社に赴くことで意識が高まるため(文系、早稲田大学)
・評価されやすい気がするから(文系、慶應義塾大学)
・実際に足を運ぶほうが、そこで働く実感を持てるから(文系、高崎経済大学)

【オンライン型】
・家から手軽に参加できるため(文系、駒澤大学)
・手軽に参加でき、学業との両立が図れるから(文系、立命館大学)
・研究活動と両立するため(文系、東京農工大学)
・忙しく、なかなか時間が取れないため(理系、東京家政大学)
・希望する業界に対しては、アルバイトによる知見が多少なりともあるため、交通費や時間の効率などを考えると、オンライン型インターンシップに何度も参加するほうが自身にとって最も活動しやすく、意欲も保たれるから(文系、駒沢女子大学)
・交通費などが高くなる場合があるから(文系、神戸松蔭大学)
・遠方に住んでいるので移動するのがつらいから(理系、九州工業大学)
・時間や移動距離に縛られずに参加できるから(文系、早稲田大学)
・どこからでも参加できるから(理系、法政大学大学院)

【対面型とオンライン型の組み合わせ】
・リモートワークと対面の雰囲気の両方を把握したいから(文系、早稲田大学)
・志望度が高いものは対面型、志望度が低いものはオンライン型がいいから(理系、京都大学)
・オンラインでは企業情報やチームの構成などで事足りるが、実際のワークでは距離感などを意識しながら進めたいので対面のほうがいいから(文系、神戸大学)
・自分の都合に合わせて選択できるから(文系、北海道情報大学)
・オンラインだけでは実際の企業の雰囲気が分からないため、対面とオンラインのハイブリッドが良い(理系、奈良先端科学技術大学院大学)
・長期インターンシップのほうが充実した内容で選考参加者の適性を見られるが、学業との両立も考慮し、長期でやるのであれば対面はせめて週1日、それ以外であれば2~3日程度が一番参加しやすい(理系、工学院大学大学院)
・すべて対面となると日程が合わないことがあるが、すべてオンラインだと気持ちが緩いまま終わってしまいそうだから(文系、早稲田大学)
・オンラインで説明会をした後に、対面によって肌で感じられることが望ましいから(文系、関西学院大学)

次回は、「2027年新卒学生の就職活動動向調査(11月)」の結果から、面接状況や内定(内々定)取得状況を紹介します。

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