株式会社学情は2026年4月2日、2027年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、27卒生)を対象に実施した「内々定の獲得状況」に関する調査結果を発表した。調査期間は2026年3月25日~31日で、27卒生281人から回答を得ている。調査結果から、27卒就活生における3月末時点の内々定率や、新卒採用市場の変化などが明らかになった。

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【27卒採用】3月末時点の内々定率は「66%」―前年同期を下回るも高水準を維持。理系の伸び鈍化で市場に変化の兆しも

前年同期を初めて下回る。「超売り手市場」に変化の兆し

新卒採用市場では、インターンシップを起点とした早期選考の拡大や、内々定出しの前倒しが進み、学生優位の「売り手市場」が続いている。企業側は優秀層の確保に向けて選考のスピード化や接点の早期化を進める一方、学生側も複数内定を前提とした活動が一般化するなど、採用・就職の在り方そのものが変化している状況だ。こうした環境は今後も継続するのだろうか。

27卒生の3月末時点の内々定率は66%となり、前月比で10.3ポイント上昇した。採用広報解禁(3月1日)を経て順調に伸び、7割に迫る水準に達している。しかし、前年同期(69.7%)と比較すると3.7ポイント下回り、今季の調査で初めて前年割れとなった。これまで高水準を更新し続けてきた流れに変化が見られ、新卒採用市場が転換点に差し掛かっていることがうかがえる。さらに今回は、文理ともに前年より内々定率が低下する一方で、就職活動率は上昇しており、単なる一時的な変動ではない可能性もありそうだ。
3月末時点の内々定率

文系の急伸に対し、理系は伸び悩み。文理差は縮小傾向に


文理別に見ると、文系学生の内々定率は62%で前月比13.5ポイント増と大きく伸長し、ほぼ前年並みの水準に回復した。採用広報解禁を契機に選考が本格化した影響がうかがえる。

一方、理系学生は74.2%と高水準を維持しながらも、前月比の伸びは3.9ポイントにとどまり、前年同期比では8.6ポイント減と大きく下回った。インターンシップなどを通じた早期選考・内々定出しが前倒しで進んでいた反動と見られる。

この結果、前月には20ポイント以上あった文理差は12.2ポイントまで縮小している。
3月末時点の内々定率(文理別)

就職活動率は「67.2%」。7割近い学生が活動継続か

就職活動を継続している学生の割合は67.2%で、前月比では11.8ポイント減少したものの、前年同期と比べると3.9ポイント高い水準となった。

なお、「内々定を獲得して就職活動を終了した」とする学生は27%で、前月から増加しているものの、前年よりは低い水準にとどまっている。

文理別では、文系の活動率が72.3%、理系が57%となった。特に理系は前年より10ポイント以上高く、6割近くが就職活動を続けている状況だ。内々定を獲得してもなお活動を継続する動きが広がっていることがうかがえる。
就職活動継続率
本調査から、内々定率が依然として高水準にある一方で、前年割れという変化が初めて見られた。特に理系学生の動向が市場全体に影響を与えており、従来の「超売り手市場」に変化が生じつつある可能性がうかがえる。また、内々定獲得後も就職活動を続ける学生が多い状況は、企業にとって採用後半戦における競争の激化を予感させる。今後は、選考スピードだけでなく、志望度を高めるコミュニケーションやフォロー施策の重要性が一層高まっていきそうだ。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001510.000013485.html


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