内定者フォロー施策として増えた「資格取得支援」
10月の内定式を終え、既に内定承諾があったからといっても、入社式を迎えるまでは安心できません。では、企業はどんな内定者フォローを考え、実施しているのでしょうか。既に実施した、あるいはこれから実施予定の内定者フォローの内容(複数回答)について確認しました。最も多かったのは「対面での内定者懇親会」(65%)、次いで「定期的な連絡」(43%)、「対面での若手社員との懇親会」(42%)などが実施されるようです[図表10]。この3施策については、前回調査でもほぼ同程度の実施率で、順位も全く同じでした。定番といってもよいでしょう。また、「eラーニング・通信教育」(26%)、「入社前集合研修」(19%)など、成長意欲の高い近年の学生に向けて早期に研修を実施する企業も2割程度あり、こちらも前回調査とほとんど変わりません。そんな中、「資格取得支援」は、実施率は11%と上記の研修系施策と比較すると半分程度の割合ですが、前回調査では4%でしたのでその増え方には目覚ましいものがあります。
併せて、遠方の学生や、実習や研究活動などで比較的多忙な理系学生に配慮してなのでしょうが、「オンラインでの内定者懇親会」(36%、前回32%)や「オンラインでの若手社員との懇親会」(26%、同20%)など、オンラインを活用する内定フォロー施策の割合はいずれも前回調査よりも増加しています。対面型は頻度が高いと学生の負担も大きくなると予想され、オンライン型をうまく組み合わせて実施している企業が少なくないといえそうです。
![[図表10]2026年卒採用で実施する内定者フォロー(複数回答)](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4567_11_9N18TB.png)
前回調査と異なるのは、3位の「面接官のスキル向上」(19%)です。前回の7%から12ポイントも増加し、12位から大きく順位を上げています。冒頭で触れたロート製薬の例にもあるように、学生から提出されたエントリーシートでの判別や見極めがより難しくなっている中、面接官には学生を見極める眼力と、ミスマッチが生まれることがないように、入社動機を向上させることができるコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力がこれまで以上に求められるようになってきています。そんな背景もあり、面接官個々人のスキルアップが不可欠ということなのでしょう。
[図表10]の内定者フォローの項目では、「オンラインでの内定者懇親会」や「オンラインでの若手社員との懇親会」といったオンライン活用施策が前回よりも増えていましたが、新卒採用で苦労したことでも、「オンライン説明会の開催」(12%、前回8%)、「オンライン面接の実施」(11%、同6%)と、オンライン関連の事柄を挙げる企業が増えています。“対面回帰”といわれる中でも、オンラインをいかに活用できるか、いかに学生との接点を増やせるかに腐心している様子がうかがえます。
![[図表11]2026年卒採用で苦労したこと(複数回答)](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4567_12_1ML96K.png)
