株式会社学情は2026年7月2日、2027年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、27卒生)を対象に実施した「内々定の獲得状況」に関するアンケートの結果を発表した。調査期間は2026年6月24日~30日で、27卒生279人から回答を得ている。調査結果から、2026年6月末時点の内々定率および前年同時期比、就職活動の継続状況などが明らかになった。

【27卒採用】6月末時点の内々定率「82.3%」も伸び鈍化。文系学生の4割超が活動継続、人事に求められるフォローとは

6月末時点の内々定率は「82.3%」。8割を超えるも前年同時期を4ヵ月連続で下回る

新卒採用の早期化が定着し、企業を取り巻く採用環境は一層複雑さを増している。インターンシップを起点とした早期選考が一般化するなか、企業は採用計画の見直しや採用対象の精査を進めており、学生も複数企業を比較検討しながら慎重に進路を決定する傾向が続く。こうした状況のなか、27卒生の内々定獲得状況や就職活動の進捗はどのようになっているのだろうか。


調査によると、27卒生の6月末時点の内々定率は82.3%となり、前月から4.6ポイント上昇して今季初めて8割を超えた。

一方で、前年同時期を4ヵ月連続で下回っており、同時期としては24~26年卒で続いていた84%超には届かなかった。

これらの結果について学情は、インターンシップを起点とした早期選考の定着によって2月末時点までは過去最高水準で推移したものの、春以降は伸びが鈍化したと分析。早期の内々定出しが進んだことに加え、経済の先行き不透明感や若手キャリア採用とのバランスを踏まえ、企業が採用計画や採用対象を慎重に見極めている可能性があるとしている。
6月末時点の内々定率

文系は3年ぶりに80%割れ。理系も4年ぶりに90%を下回る


文理別では、文系学生の内々定率は79.4%で前月比4.1ポイント増となったものの、この時期に80%を下回るのは3年ぶりとなった。

一方、理系学生は88.3%と前月比5.7ポイント増だったが、4年ぶりに90%を下回る結果となり、文理ともに内々定率の伸び悩みが見られた。
6月末時点の内々定率(文理別)

文系学生の43.9%が就職活動を継続。内々定後も比較検討する動き続く

就職活動を継続している学生の割合は36.5%となり、前月から9.4ポイント低下した。一方で、前年同時期と比べると5.3ポイント高く、2024年卒に次ぐ高い水準となっている。

特に文系では、43.9%と4割を超える学生が就職活動を継続しており、内々定を獲得した後も複数企業を比較・検討する動きが続いていることがうかがえる。

一方、理系学生の就職活動率は21.3%で前年を下回った。内々定率も前年を下回る一方で活動率も低下しており、獲得した内々定先の中から比較的早い段階で進路を決定する学生が多い可能性がありそうだ。

また、「内々定を獲得し就職活動を終了した」と回答した学生は60.6%となり、前月から約10ポイント増加して6割を超えた。
就職活動継続率
本調査では、27卒学生の内々定率は8割を超えたものの、前年同時期を4ヵ月連続で下回り、文理ともに伸び悩んでいる状況が明らかになった。一方で、文系学生では4割超が内々定獲得後も就職活動を継続しており、企業間の比較検討が続いている実態もうかがえる。採用活動の早期化が進むなかでも、内々定の獲得がそのまま入社決定につながるとは限らない。企業には、内々定後のフォローやコミュニケーションを充実させるとともに、自社の魅力やキャリア形成の機会を継続的に発信し、学生との接点を維持していく取り組みがこれまで以上に重要になりそうだ。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001541.000013485.html

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