3年生の6月までに8割が就職活動を開始

ここからは、年々早期化が指摘されている就職活動について、実際どの程度前年から変化しているのかを確認したいと思います。まずは、2027年卒学生が就職活動を開始した時期(予定含む)を前回調査(2026年卒)の結果と比較してみましょう。最も大きな変化が見られたのは「学部3年生5月以前」で、前回の41%から55%へと14ポイントもの大幅な増加となっています[図表7]。これに「学部3年生6月」の26%(前回32%)を加えると、3年次の6月時点で全体の約8割が既に就職活動をスタートさせていたことになります。5月・6月は夏期インターンの募集が本格化する時期ですが、少なくともこの時期までに就職活動を開始することが、今や学生にとっての標準的なスケジュールとして定着したといえます。

数年前までは、2月中まで“インターンシップ情報サイト”だった各就職ナビが採用情報(募集要項)を公開しプレエントリー受付も開始する、つまり本来の就職ナビとしてグランドオープンする「学部3年生3月1日」、就活ルール上の採用広報解禁日から就職活動を始めればいいと考える学生が一定数いました。しかし、今回調査では「学部3年生3月」以降はおろか、「学部3年生12月」以降と回答した学生ですらほとんどいません(合計で2%程度。前回は4%)。明らかに就職活動のスケジュールが早期化していることがうかがえます。
[図表7]就職活動開始時期(予定含む)の2年比較
次に、インターンシップ(オープン・カンパニーを含む、以下同じ)への参加時期についても、前回と比較してみます(複数回答)。最も参加割合が高い月は「学部3年生8月」で72%(前回63%)、次いで「学部3年生9月」が64%(前回59%)となっています[図表8]。これら夏期休暇期間がピークとなる傾向は例年どおりですが、前回と比較すると8月で9ポイント、9月で5ポイント、それぞれ増加しています。また、夏期休暇前の「学部3年生5月」が10%(前回4%)、「学部3年生6月」が17%(前回16%)、「学部3年生7月」が41%(前回32%)と、休暇期間に入る前から多くの学生がインターンシップに参加していることが分かります。特に、前年に比べて7月の伸びが顕著で、学期中であっても早期に企業との接点を持とうとする学生の意欲の高さと、それが可能となるような参加しやすい形式でのインターンシップが増加していることがうかがえます。

逆に、夏期休暇後を見ると、「学部3年生10月」は前回の42%とほぼ同程度の43%が参加したものの、「学部3年生11月」は34%(前回37%)、「学部3年12月」は21%(前回26%)など、それ以降はすべて2027年卒のほうが下回る結果となっています。インターンシップの参加時期においても、前倒し傾向が鮮明となっています。
[図表8]インターンシップ参加時期(予定含む)の2年比較(複数回答)

9割以上の学生がインターンシップに参加

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