「リクナビ」が大きく後退

活用している就職サイト(就活関連サイト)について主な15サイトから尋ねたところ(複数回答)、文系では、「マイナビ」が63%(前回61%)でトップ、次いで「就活会議」59%(同51%)、「ONE CAREER」48%(同49%)と続きました[図表5]。これら上位の就活サイトが前回とほぼ変わらない活用率を維持しているのに対して、前回文系3位だった「リクナビ」は30%と、前回の50%から20ポイントも減少し、7位へと大きくランクダウンしています。同じ従来型の就職ナビである「キャリタス就活」が34%と前回の35%と同程度であることを考えると、「リクナビ」だけが大きくポイントを落とす形となっています。2025年4月より、運営会社がこれまでの株式会社リクルートからHRテクノロジーSBU(戦略事業ユニット)傘下のIndeed Japan株式会社に移管され、掲載情報の内容も従来の「企業単位」から仕事・職種別の「コース単位」に大きく変更されるとともに、2024年に合同企業説明会等の対面形式のリアルイベントから撤退したこと、新卒紹介サービスである「リクナビ就職エージェント」が2026年3月でサービス終了(2026年卒学生までが対象)することも影響しているものと推測されます。かつて全盛期には、「マイナビ」とともに9割以上の学生に活用されていたことを考えると、ここまで学生の活用度が大きく低下してしまうことを誰が想像していたでしょうか。2019年に発覚した、学生の同意を適切に得ずに「内定辞退率」の予測データを企業へ販売していた問題で大学・学生からの不信感を買うとともに、個人情報保護委員会から是正勧告を受けるなどしたことが、「マイナビ」との明暗を大きく分ける契機になりました。企業のコンプライアンスの重要性を改めて社会に広めた大きな事件だったといえるでしょう。

一方、理系学生が活用している就活サイトでは、「就活会議」が51%(同59%)でトップ、次いで「マイナビ」49%(同57%)、「ONE CAREER」47%(同64%)と続きます。これらの上位サイトを見ると、文系と違ってすべての就活サイトが前年から大きくポイントを落としていることが分かります。特に、前回トップだった「ONE CAREER」は17ポイントも減少しています。また、前回トップ10にランクインしていた「TECH OFFER」(同33%)や「LabBase」(同31%)、「アカリク」(同20%)などの理系学生特化型の就活サイトが、今回は1サイトもランクインしていません。理系学生の就活サイト利用にも大きな変化が起こりつつあるようです。
[図表5]活用している就職サイトTOP10(複数回答)
次に、活用している就活サイトの中から最も活用しているサイトを一つだけ回答してもらったところ、文系・理系ともにトップ3は全く同じ顔ぶれとなりました[図表6]。トップは「マイナビ」で文系30%、理系26%といずれも3割程度が挙げています。2位は「ONE CAREER」で文系24%、理系18%、3位は「就活会議」で文系9%、理系14%となっており、これら上位3サイトの合計はそれぞれ63%、58%と6割前後を占めています。

活用しているサイトを複数回答してもらった際([図表5])には、文系で10位(19%)、理系で8位(20%)だった「外資就活ドットコム」が、単一回答では文系7位(4%)、理系で4位(6%)になるなど、根強い人気を示しています。また、理系においては、複数回答ではトップ10にランクインしなかった理系学生特化型の就活サイトである「LabBase」が「外資就活ドットコム」と同率(6%)の4位、「アカリク」が6位(5%)、「TECH OFFER」が8位(3%)と、前回は活用している就活サイト(複数回答)のトップ10にランクインしていた3サイトがそろってランクインしています。それぞれ固定ファンを獲得していることをうかがわせます。
[図表6]最も活用している就活サイトTOP8

3年生の6月までに8割が就職活動を開始

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