『日経キャリアマガジン特別編集 価値ある大学 就職力ランキング2026-2027』(日経HR)の「卒業生の活躍度が分かる 就職力ランキング」では、全国にある約800校の大学の中から"採用を増やしたい大学"の全国私立大学1位(全国9位)にも選出された同大学キャリア支援センターの土井博之氏と衛藤和樹氏に、学生の強みや進路動向、そしてキャンリクフォーラムへの参加動機について伺いました。
【ゲスト】

土井 博之氏
横浜国立大学卒業。株式会社朝日広告社に新卒で入社後、マーケティング部、営業部を経て朝日新聞インターナショナル(シンガポール)の広告部長として出向、その後朝日広告社上海代表所所長として中国に赴任。朝日広告社を退社後、上海にてイタリアの美容用品を扱う商社を立ち上げ起業。約10年間海外で勤務。2011年千葉商科大学に国際センターのマネージャーとして入職。海外協定校や留学プログラム拡大等の大学のグローバル化に従事。前職の経験・人脈を生かして2020年より現職に従事している。

衛藤 和樹氏
大学時代は社会学を専攻。2019年に大学卒業後、新卒でゲーム会社に入社。入社後は営業や営業企画に従事。
2022年に千葉商科大学に入職後は、キャリア支援センターにて勤務。
学生向けの就活講座や合同企業説明会等の運営、企業との情報交換や求人開拓等を行っている。

Q1. 大学の最も大きな特長・強みについて
最も大きな特徴は、『実学教育』です。 社会に出て実際に役に立つ学問を「実学教育」と位置づけ、簿記などの専門知識の習得や、他者と協働して何かを企画運営するような教育に強みを持っています。ただ教室で授業を受けるだけでなく、実際に手を動かすのが特長です。このような学びを象徴するプロジェクトも多数あります。例えば、太陽光といった自然エネルギーを活用するソーラーシェアリングの園場で学生がブドウを育ててワインを造る「CUC100ワイン・プロジェクト」や、学生自身の発案から始まった養蜂事業「国府台Bee Garden」などです。本事業で採れた蜂蜜が「全国学生養蜂サミット2023」のはちみつ品評部門で最優秀賞を受賞しました。そこから学生自身が洋菓子やレストランとの商品開発の交渉に出向くこともあります。他にも、収穫したサツマイモを焼酎に加工して商品化するなど、様々なプロジェクトを推進しています。
このように、生産から商品開発、販売・マーケティングまでを、まさに手と体を動かしながら学生自身が経験していくのが本学らしさです。

Q2. 学生の特長と進路状況について
学生の強みは、コミュニケーション能力が高く、人との協働が好きな点です。夏期休暇中も自ら対面で就職活動に関する相談に訪れるなど、積極性があります。営業や販売など、人と接する仕事を希望する学生が多く、プロジェクトを通じて力を伸ばしていく傾向にあります。真面目で素直な人柄も特徴です。明るくコミュニケーションをとりながらお客さまと関係を構築するとともに、何より上司からも可愛がられます 。それが「部下に持つなら千葉商大」と評価される所以です。
学年・学部・学科・性別が異なるチームを組んで行う課題解決型カリキュラムを通じて、学内外問わず多様な人材と協働する場に慣れているからかもしれません。
就職エリアは、千葉や東京を希望する学生がほとんどです。
業種別では、商科大学ということもあり、小売・卸売・流通業が約20%、次いで情報通信・ITが約15%、サービス業が約10%を占めています。
また、本学はBtoBの商社へ就職する学生も数多くいます。
BtoB企業は、学生にとっては存在自体を知る機会があまりなく、就職活動でも見つけにくい業界です。しかし本学の場合は、先輩の入社実績があるため、学生の選択肢の一つとして定着しています。
Q3. キャリア支援センターの利用状況とイベントについて
キャリア支援センターの利用率は約86%に上ります。これは卒業までに個別相談や説明会、各種イベントに一度でも参加した学生の割合です。他大学と比べ、学生にとってキャリアセンターに入りやすいのだろうと考えています。「友人が行くから」という理由だけでなく、教員が就職支援に協力的で、キャリアセンターの利用を勧めていることも後押ししています。
また、卒業生からの相談も毎週数名受けています。職場の悩みなど、以前相談していた担当者にもう一度頼ってみようという気持ちがあるのだと思います。「また遊びに来ました」という人もいれば、就職してから「近くまで営業に来たので」と立ち寄ってくれる卒業生もいます。
Q4.貴学独自のキャリア支援施策について
本学独自の取り組みとして、 15年以上続く『CUCアライアンス企業ネットワーク』があります。卒業生が活躍しており、教育や人材育成に協力的で、採用にも積極的な企業のネットワークで、現在1,130社を超えています。昨年度の実績では、就職者の35%がアライアンス企業へ就職しました。求人が多すぎて選びきれないという学生も、「OB・OGがいて安心だから」とこの中から選ぶケースが増えています。また、事業優位性や働きやすさ、SDGsへの取り組みなど一定の指標をクリアした企業を集めた『CUCミライアンス企業』も数年前に設立し、現在は約120社が参画し、昨年は約100人が就職しました。留学生採用に積極的な『CUC留学生アライアンス企業』も約10社あります。
独自で開発したオファー型のマッチングサイト『me R AI』も本学の特徴の一つです。CUCアライアンス企業とのクローズドな環境で、学生と企業が説明会案内やオファーのやり取りができ、各学年約1,000人の学生が登録しています。この中には独自のキャリアスキルシート『AKINAI』が組み込まれており、学生時代の経験や身についたスキルなどを可視化できるため、企業からは「一般的なエントリーシートより見やすい」と好評です。
さらに、簿記や会計を学ぶ学生が多いため、経理職に特化した会社説明会も毎年開催しています。受講料無料の本学独自の勉強会『瑞穂会』を目指して入学してくる学生も多く、1年生から資格取得や進路の相談に訪れます。

Q5. キャンリクフォーラム参加の動機と期待
まずは多様な企業とつながりたいという思いが参加の動機です。学生の進路は一様ではなく、それぞれ目指す方向も企業も異なります。 だからこそ、 多くの企業と出会える場には積極的に参加するという方針でいます。
その中でも、キャンリクフォーラムには、「そこでしか出会えない企業」がたくさん参加されていることが大きな魅力です。
これからも、新しい企業に出会えることに期待しています。
Q6. フォーラムの感想と企業とのその後の関係
フォーラム後は、大学へご訪問いただくことが多く、学内の合同企業説明会にご出展いただいたこともあります。私たちの役割は、あまり学生が見つけられない企業を開拓し、学生に合う就職先をマッチングしていくことだと考えています。
いつも学生に、「どんな人生にしたい?」と聞くんです。「稼ぎたい」「大手企業に入りたい」という思いもあれば、「地元の会社でコツコツやっていきたい」という思いもあります。そういう話をしながら一人ひとりと向き合いながら支援を行っています。
フォーラムでの出会いが、CUCアライアンス企業につながることもたくさんあります。よく調べてみると、OBが5人も入社しているというケースもあり、そこからお声がけしてCUCアライアンス企業に、ご加入いただくこともあります。
なお、企業の新規アポイントも歓迎ですので、ぜひキャリア支援センターまでご連絡ください。
キャンリクフォーラムに来場してくださる企業には、いつも感謝を伝えています。わざわざ足を運んでくださるご縁を大切にし、今後もしっかり向き合っていきたいと考えております。

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