株式会社ウィル・シードは2023年6月8日、「若手リーダーの悩みに関する実態調査」の結果を発表した。調査期間は2023年4月26日~5月3日で、これまでに転職経験・越境学習経験のない、大企業に勤める5~10年目のリーダー職(主任や係長、チームリーダーなど)計100名より回答を得ている。これにより、若手リーダー職がキャリアや仕事に対して抱える悩みや、今以上の視座に引き上げる上での障壁が明らかとなった。
大企業の“若手リーダー”6割以上が「キャリアや仕事への悩み」あり。自律的キャリア形成に向け必要な支援とは

自身のキャリアや仕事に関する悩みを「感じたことがない」人は3割にとどまる

自律的なキャリア形成への関心が高まる中で、「若手社員のリーダー就任を促したい企業」と、「キャリアアップ志向をもたない個人」との間にギャップが生じ、キャリア支援に悩む企業もあるだろう。実際に若手リーダー職に就く人は、どのような悩みをもつのだろうか。

はじめにウィル・シードは、「自身のキャリアや仕事に関して悩みを感じたことがあるか」を尋ねた。すると、「非常にある」が24%、「ややある」が37%と、合計61%だった。自身のキャリアや仕事に関して、何らかの悩みがあるとした人は6割を超えることがわかった。
自身のキャリアや仕事に関して悩みを感じたことがあるか

悩みがある若手リーダーの半数以上がキャリアに対し「やりたいことがわからない」と回答

次に同社は、前設問で「悩みがある」とした回答者に、「キャリアや仕事に関して感じたことのある悩み」を尋ねた。その結果、「自分のやりたいことがわからない」が55.7%で最も多く、以下、「自分の強みがわからない」が49.2%、「仕事に対してワクワクしない」が45.9%と続いた。

また、「キャリアや仕事に関して感じたことのある悩み」についての自由回答には、「適正な評価をしてもらえない」や「給料があまり上がらない」などの声が寄せられたという。
キャリアや仕事に関して感じたことのある悩み

若手リーダー職の約6割が「視座を引き上げたい」との意欲を示す

続いて同社は、全体に対し「キャリアや仕事に関して、今以上に自身の視座を引き上げていきたいという思いがあるか」を尋ねた。すると、「非常にある」(11%)と「ややある」(48%)の合計は59%と、6割に迫った。

他方で、「あまりない」(20%)と「全くない」(13%)の合計は33%だった。
キャリアや仕事に関して、今以上に自身の視座を引き上げていきたいと思うか

視座を引き上げていくための「やり方がわからない」とした若手リーダーは4割を超える

さらに同社は、前設問で「今以上に視座を引き上げていきたい」とした回答者に、「その上でハードルとなりそうなこと」を複数回答で尋ねた。すると、「引き上げるやり方がわからない」(44.1%)が最も多く、以降、「自分のキャリアや仕事に適した情報がない」(32.2%)、「情報をインプットできる機会がない」(28.8%)と続いた。

また、「今以上に視座を引き上げていく上でのハードル」に関する自由回答では、「十分な時間をとることができない」や「家庭との優先順位」、「自分の強みがわからない」などの声があがったとのことだ。
今以上に視座を引き上げていく上でハードルとなりそうなこと
本調査結果から、大企業に勤める5~10年目の若手リーダー職の6割以上が、自身のキャリアや仕事に関して悩みを感じていることが明らかとなった。また、「今以上に自身の視座を引き上げたい」という意欲をもつものの、「やり方がわからない」という課題を感じていることもわかった。若手社員のキャリアアップ志向を醸成するには、こうした悩みを解決できるような「時間の確保」や「研修の設定」など、フォローアップ体制を整えることがカギとなりそうだ。

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