第2回は、パーソルキャリア株式会社が運営する「キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアム」が1月20日に開催した全体会(最終発表会)をレポート。昨年7月から始動した研究・議論の締め括りとして、テーマごとに組んだ各分科会がキャリアオーナーシップに関する研究の成果を発表した。その中から、特に「制度はあるのにキャリアオーナーシップが進まない」という課題に対するヒントとなる内容を紹介していく。

どんな人事勉強会?
「キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアム」は、個人の自律的な成長に不可欠な「キャリアオーナーシップ」について、先駆的に取り組む企業が実践・検証し、企業と個人の持続的な成長を両立する「はたらく未来」を模索していくことを目的としたコンソーシアムである。活動の中心となるのは、キャリアオーナーシップ経営における準備・実装・検証を軸に据えた研究と議論だ。参画企業が抱える課題や関心からテーマを抽出し、分科会の形で議論を深めていく。
5期目となる今期は、テーマごとに5つの研究分科会(合計9チーム)が組まれ、参画41社(団体)がそれぞれ関心のある研究分科会に所属し、議論を深めてきた。昨年7月の全体キックオフから、8月のテーマ案発表を経て、9月から今年1月は月2回程度、各分科会でそれぞれ組織変革や人材育成の最前線で得た知見を持ち寄りながら、またインタビューやアンケートなどリサーチ活動を行いながら、課題仮説・解決策の探索・研究を行ってきた。
そして、最終発表のこの日は、各分科会が一堂に会し、それぞれの議論や実践、検証の成果を発表する場となった。残念ながら顧問の田中 研之輔 教授(法政大学キャリアデザイン学部・大学院)は体調不良で欠席となったが、約70名の参加者が互いの成果に真剣に耳を傾け、また活発な意見交換を行った。それぞれの発表は、キャリアオーナーシップを組織文化として根付かせ、個人と組織の成長を両立するための具体的なヒントが随所に盛り込まれた濃密な内容だった。下記では、その一部を紹介していく。

キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアムを運営する伊藤 剛 氏(パーソルキャリア株式会社)
どんな人事トレンド・課題が話された?
発表テーマは多岐に渡っていた。「キャリアオーナーシップを支援するマネジメント人材育成課題」や「キャリアオーナーシップを自分事にするための意識醸成と行動変容の仕掛け」といった現場や管理職といった立場ごとにキャリアオーナーシップ醸成を深堀りしたものや、「AI活用による人事の変革課題と準備段階の整備」といった生成AI活用やデータ活用をテーマとしたものもあった。ここでは、根幹部分とも言える、「導入期におけるキャリアオーナーシップ人材活動の実践課題」に関する発表を紹介しよう。テーマは「キャリアオーナーシップ施策を“実走”させるための論点整理」だ。キャリアオーナーシップ施策が十分に機能しない要因を整理し、施策を有効に機能させるための検討論点が明らかになった。
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