第1回は、パーソルキャリア株式会社が運営する「キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアム」が2025年12月3日に開催した人事部長向けの研究会をお届けしたい。人材戦略におけるキーワードとして注目が集まる「キャリアオーナーシップ」を、人事はどう捉えて、いかに施策に落とし込むべきなのか、そのヒントが今回の勉強会には詰まっていた。

どんな人事勉強会?
「キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアム」とは、個人の主体的なキャリア形成と企業の持続的な成長を両立させる「はたらく未来」を模索していくことを目的とした企業横断型のコンソーシアムだ。法政大学 キャリアデザイン学部・大学院 田中 研之輔 教授と、トイトイ合同会社代表(元ニトリ人事責任者) 永島 寛之 氏が顧問を務め、毎年さまざまなテーマについて、研究や実証実験、社会発信を行っている。5期目となる今期は41社・154名が参加。今期の活動は昨年7月にスタートし、9月に決めたテーマに基づいて9つの分科会がそれぞれ探求を進めている。例えば、AIを人事が受け入れていくべきか、採用要件をどう作っていくかといった内容だ。2026年1月20日には最終発表も行われた(最終発表会の模様はこちら)。
そして、今回の研究会は主に人事部門の責任者層を対象とした特別セッション。研究会のテーマは「人事をめぐる『3つのズレ』を超えて一歩を踏み出す人事を目指すために~社会×経営×個人の変化から“人事が今、向き合うべき本質課題”を見極める~」だ。「経営×人事」「人事×個人」「人事×労働市場(社会)」という三層の関係性の中で、人事はどうあるべきか、その姿勢や思考についてディスカッションを行った。
またゲストに、学習院大学 経済学部 守島 基博 教授を迎え、キャリアオーナーシップやエンゲージメント向上のために今後25年間で人事に何が求められるかが指摘された。
どんな人事トレンド・課題が話された?
●これからの25年の人事に求められる「根本的なシステムやフィロソフィーの転換」
第1部では、守島教授が「21世紀の次の25年で人事が取り組むべき課題」と題して、基調講演を行った。守島教授は「これからの25年は、人事の根本的なシステムやフィロソフィーを取り換えていかないといけない。そうしなければ、キャリアオーナーシップやエンゲージメント向上は、本質的に実現しにくいのではないか」との示唆を示した。
守島教授が説いたのは「人事の理想は“猛獣使い”である」ということだ。「一人ひとりの従業員がそれぞれのニーズに基づき、自律的に仕事をすることを統制する」、そうした猛獣の自由さを奪わずに統制し、能力を引き出すことこそが人事の仕事であるべきだという。
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