ProFuture代表の寺澤です。
2025年11月19日、株式会社リンクアンドモチベーションがゆとり世代(2013年~2018年入社)とZ世代(2019年~2024年入社)の就職活動の傾向を比較し、マネジメントのポイントを明らかにした調査結果を発表しました。対象は、同社が提供する適性検査「BRIDGE」(ポータブルスキルとモチベーションタイプを診断)を受検した57万8000人です。

ゆとり世代とZ世代で共通していたのは、「豊かな発想で臨機応変に進める」「辛抱強く継続する」「周囲に耳を傾け支援する」「理念や会社の事業・仕事、組織・人を重視する」「個人成果よりも組織成果を重視する」という傾z向です。一方で、Z世代はゆとり世代と比較して、「進化よりも深耕」「挑戦よりも調整」「対峙よりも対話」を重視しており、「理想よりも現実」「競争よりも協調」「賞賛よりも承認」を求める傾向が見られるとしています。

同社は考察の中で、Z世代は、挑戦や競争を避けているのではなく、行動に移す前の「納得感と整合性」を求めているとし、「まず動く」よりも「理解してから動く」ことを重視し、勢いではなく、背景や意義を理解した上で行動する傾向があると分析しています。その結果、「進化・挑戦を重視する人材」を求める企業が多い中で、Z世代には「納得感と整合性を重視する傾向」があるため、経営あるいはマネジメント上のすれ違いが生じやすくなっていると指摘しています。こうした点を踏まえたZ世代のマネジメントをする際のポイントとして、「意義の共有」「プロセスにおける承認」「心理的安全性の確保」の三つを挙げています。
第177回  終盤に向かう26卒採用。内定保有者の「就活継続状況」や「内定承諾の理由」、「内定企業への印象」とは

6月前半時点で複数内定が文理とも7割に

今回も前回に引き続き、HR総研が就活口コミサイト「就活会議」と共同で、2026年卒業予定の同サイト会員学生を対象に実施した「2026年新卒学生の就職活動動向調査(6月)」(調査期間:2025年6月3~17日、有効回答:487件)の結果から、内定や就職意識に関する項目をピックアップして紹介します。ぜひ参考にしてください。

※以下、同調査結果の割合(%)は、小数点以下を四捨五入して整数で表示しています。
そのため、合計が100%にならない場合があります。

まず、2025年6月前半時点で内定を受けた企業の社数を文系・理系別に見てみます。内定社数が「0社」、つまりまだ内定を受けていない割合は、文系で10%、理系で5%にとどまり、文系・理系ともに9割以上の学生が少なくとも「1社」以上から既に内定を受けていることが分かります[図表1]

文系では「2社」が最も多く24%、理系では「1社」が最も多く25%となっています。理系で「1社」が最も多い背景には、大学や研究室からの推薦書を持って応募する推薦応募の利用もさることながら、第一志望の企業から早々と内定を取得し、就職活動を終えてしまった学生が多いこともあると推測されます。

“2社以上”(「2社」~「10社以上」の合計)の内定を持っている割合は、文系71%、理系70%とともに7割にも上っており、中には内定企業数が“7社以上”(「7~9社」と「10社以上」の合計)という“内定マニア”と呼んでもいいような学生も文系で4%、理系ではさらに多い7%と、少なくない割合となっています。このように、学生側の売り手市場の中、多くの学生が複数の内定先から内定承諾する企業を選べる状態にあることがうかがえます。
[図表1] 文理別 2025年6月前半時点の内定社数
次に、内定の取得時期を見てみると、夏期インターンシップに参加した学生を早期選考したであろうと思われる「2024年10月」から文理ともに増え始め、「2024年12月」には文系で23%、理系では26%と全体の4分の1前後の学生が早くも内定を取得しています[図表2]。2025年に入っても内定取得ペースは衰えることなく、「2025年2月」だけでも理系は実に4割もの学生が内定を取得し、ピークを迎えています。「2025年3月」以降は、各月を「前半」と「後半」に分けて確認したものの、いずれも高い割合となっており、文系では「2025年3月前半」、理系では「2025年3月後半」は3割に上っています。

文系では、「2025年5月前半」や「2025年5月後半」でも17%、16%とまだ2割近くが内定を取得しているものの、理系ではいずれも1桁台にとどまるなど、理系のほうが文系よりも早く内定取得が収束している様子がうかがえます。
[図表2] 文理別 内定の取得時期(複数回答)

理系では6月前半で内定保有者の9割が就活終了

この記事にリアクションをお願いします!