内定出し開始の前倒しが鮮明に
最後に、内定出しの開始時期について見てみましょう。全体では、「2026年3月」(前回10%)と「2026年4月」(同19%)がともに14%で最も多く、次いで「2025年12月」(同5%)が10%で続きます[図表11]。それ以外の月はすべて1桁台となっていますが、その中でも比較的高いのは、9%で並んだ「2025年6月以前」(同8%)と「2026年1月」(同10%)です。「2025年12月」までに内定出しを開始する割合は39%(同21%)と前回の2倍近くに及び、対象期間を「2026年3月」までにすると67%(同50%)と約3分の2に達します。前年と比較して、内定出しの開始時期も明らかに前倒し傾向が見て取れます。![[図表11]2027年卒採用の内定出し開始時期](https://img.hrpro.co.jp/images/tokushu/hr_tokushu_photo_4596_17_73XC9S.png)
中堅企業では、「2025年6月以前」のような超早期から内定出しを開始する企業は見られず、「2025年11月」(同3%)、「2025年12月」(同8%)にともに16%とピークを迎え、その後「2026年2月」と「2026年4月」にともに11%と高くなる見込みです。「2025年12月」までに内定出しを開始する割合は45%(同33%)、「2026年3月」までには73%(同69%)と、大企業を上回る割合の企業が内定出しを開始する予定としています。
一方、中小企業においても、「2025年12月」までに内定出しを開始する割合は29%(同14%)と他の規模よりは低いものの、前回との比較では2倍以上のペースとなっています。「2026年3月」までには61%(同37%)と、大企業や中堅企業に引けを取らない割合の企業において内定出し開始を計画しており、これまでのような大企業や中堅企業の内定出しが落ち着いてから内定出しを本格化する中小企業の割合は、大きく減少していくものと推測されます。中小企業の採用活動スケジュールが大きく変わりそうです。
次回は、HR総研が就活口コミサイト「就活会議」と共同で、2027年卒業予定の同サイト会員学生を対象に2025年12月に実施した「2027年新卒学生の就職活動動向調査」の結果を紹介します。
