内定解禁時点で採用活動終了企業は4~5割程度

内定(内々定)出しの開始時期についても確認してみます。まず文系学生について、大企業では「2025年9月」までに開始している割合が4割近く(38%)、年明けの「2026年1月」までに開始している割合は半数(50%)に上っています[図表3]。「2025年9月」までに開始した割合は、中堅企業で29%、中小企業で17%です。しかし、中堅企業では、「2026年1月」時点で大企業を上回る55%が内定出しを開始しており、大企業と同様に早期化が進んでいます。一方、中小企業では、「2026年1月」時点でも24%にとどまり、最多は「2026年8月以降」(17%)となっています。
[図表3]従業員規模別 2027年卒採用の内定(内々定)出しの開始時期【文系】
理系の内定出し開始時期についても、大企業では「2025年9月」までに36%、年明けの「2026年1月」時点では54%と過半数に上っています[図表4]。「2025年9月」までに開始した割合は中堅企業で29%、中小企業では17%と、文系と大きな違いは見られません。「2026年1月」時点での割合も中堅企業が58%、中小企業が27%となっており、文系と同様の傾向を示しています。
[図表4]従業員規模別 2027年卒採用の内定(内々定)出しの開始時期【理系】
2027年卒採用選考活動の終了時期(留学生・外国人などの選考を除く)の見込みについても見てみましょう。大企業では「2025年12月」までに9%の企業が採用活動を終了しているものの、その後は緩やかな伸びにとどまります[図表5]。「2026年3月」時点で16%、「2026年6月」時点で32%、正式内定解禁の10月を目前にした「2026年9月」時点でようやく過半数(54%)に達する見込みです。近年では、10月1日にこだわって内定式を開催する企業は減少傾向にあるものの、半数近い大企業がこの時期まで採用活動の継続を想定しているというのは、意外に思われるかもしれません。なお、大企業で8割を超えるのは「2026年12月」時点になります。

面接開始が大企業と並んで早かった中堅企業ですが、採用活動の終了時期の見込みは大企業よりもさらに遅く、「2026年3月」時点ではわずか3%、「2026年6月」時点で大企業の半分の16%にとどまります。夏場以降に選考が進展し、「2026年9月」時点では大企業とほぼ同じ55%で過半数に達します。

一方の中小企業では、「2026年6月」時点では中堅企業を上回る22%が終了見込みであるものの、「2026年9月」時点で44%、「2026年12月」時点で71%といずれも中堅企業を下回ります。「2027年3月」とする企業も3割近く(27%)あり、採用予定数に満たないまま、対象学生の卒業によって否応なしに終了せざるを得ない実態が推測されます。
[図表5]従業員規模別 2027年卒採用選考活動の終了時期(留学生・外国人などの選考を除く)の見込み

「ターゲット層の確保」と「辞退者の増加」が課題

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