AIの進化・普及により変わる企業の求める人材像

ここからは、採用担当者を対象とした「2027年&2028年新卒採用動向調査(6月)」の結果を紹介します。今回は、「AI」をキーワードにしたトピックを取り上げたいと思います。

近年の生成AIの急速な進化と、企業ユーザーだけでなく個人ユーザーまでを巻き込んだ普及スピードを背景にして、企業としてこれまでよりも重視したいターゲット層(求める人材像)を複数回答で聞いた結果が[図表4]です。企業規模別に比較してみましょう。

1001名以上の大企業で最も多かったのは「変化適応力の高い人材」(44%)で、以下「自律的に学び続けられる人材」(34%)、「高い専門性を持つ人材」(27%)、「課題を設定できる人材」(25%)と続きます。

これに対して、301~1000名の中堅企業、ならびに300名以下の中小企業では、ともに「自律的に学び続けられる人材」がそれぞれ58%、51%と半数を超えて最多となっています。中堅企業では、大企業でトップだった「変化適応力の高い人材」が32%でこれに続きますが、中小企業では20%にとどまり、6位となっています。代わって中小企業で2位だったのは「良好な人間関係構築力の高い人材」(44%)で、「当事者意識を持って自走できる人材」と「他者を巻き込める人材」(ともに27%)が続くなど、企業規模によって傾向が大きく異なることが分かります。
[図表4]AIの急速な進化・普及を踏まえて、より重視したいターゲット層(求める人材像)(複数回答)
大企業で3割近くあった「高い専門性を持つ人材」について、中堅企業ではわずか5%、中小企業でも10%にとどまります。大企業では、AIに関する「高い専門性」が求められると考えられているのに対して、中堅・中小企業では「高い専門性」はAIに任せてしまえばよいと考えられているのかもしれません。

エントリーシートのAI対策の行きつく所

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