株式会社コーナーは2025年10月29日、入社1~3年目のZ世代を対象に実施した「職場の継続・退職意向と期待―実態ギャップ」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2025年8月29日~9月4日で、一度でも「辞めたい」と思ったことのあるZ世代514人から回答を得ている。調査結果から、若手社員の離職傾向が明らかになった。

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「辞めたい」若手が増加―Z世代の“やりがいギャップ”を可視化。定着のカギは上司・同僚との関係性か

“退職志向層”の不満は「給与」、「人間関係」、「柔軟な働き方」など

若手社員の定着が多くの企業で課題となる中、Z世代の「やりがい」に対する価値観が大きく変化している。そうした中で、企業が提供する成長機会や報酬体系がその期待に追いつかず、“やりがいギャップ”が離職の引き金となっている実態も見え始めている。では、実際に若手社員たちは職場で何に不満を感じ、どのような点を定着/離職の分かれ道と捉えているのだろうか。

はじめに、入社1~3年目の若手社員のうち「辞めたい」と感じている“退職志向層”の不満がどこに集中しているかを調べた。すると、上位となったのは「給与・待遇」(43.4%)、「人間関係・職場の雰囲気」(23.7%)、「柔軟な働き方」(20.3%)、「仕事の裁量」(15.1%)などだった。これらの項目は“継続志向層”と比較して10ポイント以上の差があり、とくに「人間関係・職場の雰囲気」では約16ポイントの開きが見られた。待遇や裁量などの実務的側面だけでなく、職場の関係性が離職意向を強める要因となっていることがうかがえる。
“退職志向層”の不満がどこに集中しているか

不安を強める最大要因は「職場の声」。同僚・上司の言葉が影響大

次に「不安や不満を強める情報源」を尋ねると、最も多く挙げられたのは「同僚・先輩・上司からの話」(34.6%)だった。Z世代は社内コミュニティを通じて情報を得る傾向が強く、現場の“リアルな語り”が職場満足度や将来不安に直結しているといえる。

一方で、経営層や会社公式の発信は期待を高める要素として働く傾向も見られ、社内コミュニケーションの質が若手の定着を左右する可能性があることもうかがえた。
不安や不満を強める情報源

「やりがい」と「働きやすさ」の両立は“継続志向層”の3割にとどまる

「働きやすさとやりがいの両立実感」について尋ねた結果、継続志向層の32.3%が「両立できている」と回答したのに対し、退職志向層は16.6%にとどまった。ただし、どちらの層でも「働きやすいがやりがいを感じにくい」が最も多く、業務の効率性と充実感の間にギャップが生じている現状が浮き彫りとなった。
働きやすさとやりがいの両立実感

転職時に重視されるのは「給与・待遇保証」

「転職時に叶えたい条件」として最も多く挙げられたのは、退職志向層・継続志向層のいずれでも「給与・待遇が十分に保証されていること」だった。ただし、継続志向層の「柔軟な働き方」や「成長機会」を求める傾向に対し、退職志向層は「成果の報酬反映」や「裁量の拡大」を重視している傾向が強かった。

また、メンター制度や上司によるサポートを求める声も多く、若手にとって“やりがいの源泉”が待遇だけではないことが分かる結果となっている。
転職時に叶えたい条件
今回の調査から、若手社員の定着には「給与」、「裁量」といった条件面の整備に加え、上司・同僚との関係性と仕事の手応え実感が極めて重要であることが示された。特にZ世代は、働きやすさを当然視しつつも、自身の成長や挑戦の手応えを強く求める傾向にある。人事部門には報酬制度の見直しだけでなく、職場内の対話・フィードバック機会の設計、上司層へのマネジメント教育強化など、“やりがい”を体感できる環境づくりが求められるだろう。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000045656.html

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