株式会社社長のきもちは2021年4月28日、「経営におけるクラウドサービスの課題」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2021年4月13日~14日で、従業員数300名以下の中小企業経営者1,009名より回答を得た。これにより、クラウドサービスを利用する理由や、使用するなかでの課題などが明らかとなった。
約7割の中小企業が「クラウドサービスを利用している」。その理由と、利用企業が感じている課題に迫る

最も利用されているのは「Webメール」で半数近くが回答

近年、リモートワークが急速に普及したことにより、クラウドサービスを導入した企業も多いだろう。実際に導入した中小企業の経営者は、どのような点でメリットやデメリットを感じているのだろうか。

はじめに、「現在利用中のクラウドサービス」を尋ねた。すると、「Webメール」が46.5%で最も多い結果となった。以下、「クラウドサービスは利用していない」が32%、「会計システム・経理システム」が20.9%、「オンラインストレージ・ファイル共有サービス」が20.6%と続いた。Webメールや会計・経理システムを中心にクラウド化を進める企業がある一方で、全体の3割強は、従来のシステムやソフトを継続利用しているようだ。
約7割の中小企業が「クラウドサービスを利用している」。その理由と、利用企業が感じている課題に迫る

クラウドサービスは便利な反面、セキュリティ面への不安も

次に、「クラウドサービスを利用している」と答えた人に、利用している理由を尋ねた。その結果、「簡単に導入できるため」が54.1%と最も多く、半数を超えた。以下、「運用が楽なため」が37.8%、「コストが削減できるため」が29.5%と続き、運用の手軽さやコスト面が支持されていることがわかった。

一方、「クラウドサービスを利用していない人」にもその理由を尋ねると、トップは「必要性を感じないため」が83.6%と、8割以上を占めた。以下、「セキュリティ面に不安があるため」が17%、「自社に合わせたカスタマイズが難しいため」が4.6%で続いた。このことから、現在使用しているシステムを導入した際にかかったコストを考慮し、「使える間は継続利用していく」という企業もあると考えられる。また、クラウドサービスはインターネットを介してデータなどがやりとりされることから、セキュリティ面を懸念する企業もあることがうかがえた。
約7割の中小企業が「クラウドサービスを利用している」。その理由と、利用企業が感じている課題に迫る

利用企業の過半数は、クラウドサービスの課題について「特になし」と回答

続いて、「クラウドサービスを実際に利用してみて感じた課題」を尋ねると、「課題は特にない」が52.2%で最多となった。その一方で、具体的な課題も挙げられた。「メールやフォームでの問い合わせに対するレスポンスが遅い」(14.9%)、「セキュリティ面のリスクが払拭できない」(12.1%)、「電話窓口がそもそもない」(9.3%)などがあった。半数以上は問題なく使用しているが、一定の割合で「対応」や「セキュリティ面」に課題を感じている企業もあるとわかった。
約7割の中小企業が「クラウドサービスを利用している」。その理由と、利用企業が感じている課題に迫る
働き方改革や新型コロナウイルス感染防止対策の推進で、リモートワークは引き続き加速していくと予想される。企業毎に導入・活用しやすいクラウドサービスも異なるため、新たなサービスを導入する場合に備え、さまざまなサービスを比較検討してみてはいかがだろうか。

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