HRプロとはセミナーイベント会場の手配を行う株式会社エイチは2020年3月、大規模な企業説明会や面接時に活用できるリモート説明会サービス「リモセツ」をリリースした。新型コロナウイルス感染症の終息が見えない状況のなか、企業の新卒採用選考も変化せざるを得ない。しかし、オンラインで説明会などを行うためは、撮影テクニックやふさわしい場所選びが必要だ。同社は、そうした課題を解決するためのソリューションとして本サービスを提供している。
多数の企業が説明会や研修イベントの中止を決定
新型コロナウイルス感染症対策で、従来から続く対面方式の企業説明会やセミナーイベントを中止する企業が増加している。実際に、エイチが請け負う予定の3月中のセミナーイベントも42％がキャンセルされたという。カレイドソリューションズ株式会社の調査（採用人数規模と大規模研修の取りやめ・延期率の相関：下記の図を含む）によると、採用人数と研修の取りやめ・延期率は相関関係にあることが明らかだ。採用人数規模が大きいほど、イベントの中止や延期を判断している企業が多いことがわかる。
オンライン化による課題を解決する「リモセツ」とは
こうした状況を受け、エイチは企業説明会や採用選考の方法を見直す企業の代替手段として、各種イベントがオンラインで実施できる「リモセツ」をローンチした。これは、オンライン配信の企業説明会等の開催およびオンライン面接の実施を可能にするサービスとなる。説明会をライブ配信する「LIVE配信プラン」、説明会動画を収録しオンデマンド配信する「Archiveプラン」、「面接プラン」の3種類のパッケージから、用途に合ったものを利用できる。オンライン化による課題となっていた「スライド資料の見にくさ」や「WEB視聴環境の整備」に対しても、配信システムとして安定性の高いYouTube Liveを使用することで、見やすさ・聴き取りやすさを実現。また、URLをクリックするだけで参加できるため、学生も手間やストレスなく説明会を視聴できるという。このほか、LIVE配信プランではオンラインでも臨場感を感じられるよう、リアルタイムの質疑応答も可能だ。
オンライン型の企業説明会や選考会の実施にあたっては、分かりやすい映像を配信するためのスキルや機材、場所の手配といった課題もある。このような状況のなかで企業の採用活動を成功に導くためには、オンライン化の利点を生かして効果的に行うことが重要となりそうだ。
