連載「人事大解剖~他社の人事のリアルを知る~」は、リレーインタビュー形式で、業務において大事にしている考えや日常の悩み、気になっているHRのキーワードなどを紐解きながら、人事のリアルに迫っていく。正解がないと言われる時代だからこそ、多くの人事の視点や考えを通じて、業務や課題解決のヒントをお届けする。人事リレーの輪33人目は株式会社エス・エム・エスの人事領域を統括する経営管理本部 人材開発部 部長 藤田 和大氏が登場。同社は「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」というミッションを掲げ、医療・介護・ヘルスケア・シニアライフ分野などの事業を展開している。本記事では、藤田氏が語る人事組織の構築の悩みや業務で大事にしている考え方のほか、オススメ書籍や価値観が多様化している中で取り組んでいる組織づくりなどをお届けする。

※下部の「目次」より気になる項目がありましたら、ぜひそちらからも参照のうえご覧ください。
「会社の成長」と「従業員のやりがい」を両立させるのが人事の役割――エス・エム・エス 藤田 和大氏【人事リレーの輪33人目】

Q1:これまでのキャリアは?

【人事リレーの輪33人目】
株式会社エス・エム・エス
経営管理本部 人材開発部 部長
藤田 和大氏



学生時代から漠然と飲食店を経営したいという想いがあったこともあって、1社目は飲食店や商業施設全般の企画、プロデュースを手がける会社に入社しました。在籍したのは4年ほどで、様々な飲食業界のクライアントに対して出店時のデザインや施工、お店のコンセプトづくりなどの支援を行っていました。

そこから、念願の独立を果たし、もつ鍋屋の経営を始めました。当時は経営を目的に置いてしまっていて、飲食を通じて世の中に貢献したいことって何のかと自問自答する中で、段々と自分のやっていることに違和感を抱くようになったんです。中途半端だった気持ちにけじめをつける意味でも、業界にとらわれない企画や提案力を養おうとしてコンサルティング会社に入社しました。1年ほど様々な経験を積んだのち、縁あって今のエス・エム・エスに転職しました。

当時はリーマンショックの真っ只中だったんです。会社全体のコスト削減プロジェクトに参画する形で当社でのキャリアが始まり、そこから総務、労務、法務、内部統制、経営企画など役割を広げていった格好です。エス・エム・エスに入社して4、5年目ぐらいのタイミングで経営企画の責任者に就き、全社の予算管理や中期経営計画の作成、IRの業務を経験することができました。そこから事業側への異動を希望して、事業責任者も3年ほど担いました。そして、前任の人事責任者が異動したタイミングで、2018年の後半ぐらいから人事の部署に移り、今に至ります。

Q2:今の人事としての役割・ミッションは?

基本的に国内全般の人事領域を管掌しています。エス・エム・エス全体の人事戦略の構築から実行までの推進が私のミッションです。

Q3:今抱えている主な人事課題は?

当社は大きな社会課題の解決を目指して事業を展開しています。それもあって、1つのビジネスだけを大きくしていくのではなく、多くの事業をつくって運営しています。それぞれつくったタイミングはバラバラですので、当然フェーズが異なる事業というのが社内に混在しています。それだけでなく、ビジネスモデルも多岐に渡っているわけです。そのような背景の中、人事として組織と人をマネジメントしていかなければなりません。

私たちが最初に始めた人材紹介事業の従業員は、今や2000人を超えています。一方で新規事業の組織というのは、十数名ほどです。それぞれ会社から求められていることも全く違う中で、共通の人事制度をもとにどう会社全体をマネージしていくか。ここは一番の人事課題だと思っています。

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