近年、企業の採用活動を取り巻く環境は大きく変わっています。終身雇用や年功序列など従来の日本型雇用が崩壊し、多様な働き方が広がる一方で、少子高齢化による労働力不足も深刻化し、採用効率や質の向上が今まで以上に重視されています。そうした中、鍵を握るのが『戦略的採用』です。自社のビジネスの現状や展望を踏まえ、戦略的に実行することで、採用課題の解決はもちろん、採用力向上にも繋がることが期待されています。そこで今回は、先進的かつ戦略的な採用活動を行っている株式会社サイバーエージェントとアクセンチュア株式会社の事例をファシリテーターの須東氏とのトークセッションも交えながらお話いただきました。

講師

  • 石田

    石田 裕子氏

    株式会社サイバーエージェント 執行役員 人事管轄 採用戦略本部長

    2004年、新卒でサイバーエージェントに入社。インターネット広告事業部門で営業局長・営業統括に就任後、スマートフォン向けAmebaのプロデューサーを経て、2013年に100%子会社の代表取締役社長に就任。2014年、同じく子会社の代表取締役社長に就任。2016年より執行役員に就任。現在は人事管轄の採用責任者。



  • 佐藤

    佐藤 優介氏

    アクセンチュア株式会社 人事部 マネジャー 新卒採用統括 兼 人事戦略

    大学時代にベンチャー企業での新規事業立ち上げ・起業を経て、アクセンチュアに戦略コンサルタントとして入社。主に金融機関向けのプロジェクトに従事。仕事の傍ら、高校生・大学生向けのキャリア教育支援団体である「NPO法人JUKE」を創業し、ジョブシャドウィングの普及に努める。2012年の娘の誕生にともなってNPOの代表を後進に譲り、その後1年間の育児休暇を取得。職場復帰の際に人事部に異動。人事部では中途採用担当、新卒採用チームリードを経て、現在は新卒採用を統括しながら、人事戦略に関わる複数のプロジェクトをマネジメントしつつ、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科に修士2年として在籍中



  • 須東

    須東 朋広氏

    多摩大学大学院 経営情報学研究科 客員教授

    2003年、最高人事責任者の在り方を研究する日本CHO協会の立ち上げに従事し、事務局長として8年半務める。2011年7月からはインテリジェンスHITO総研リサーチ部主席研究員として日本的雇用システムの在り方の研究から中高年、女性躍進、障がい者雇用、転職者、正社員の雇用やキャリアについて調査研究活動を行う。組織内でなんらかの理由で声を上げられない社員が増え、マジョリティ化しつつあることに対して、2016年10月、誰もがイキイキ働き続ける社会を実現するために『一般社団法人組織内サイレントマイノリティ』を立ち上げる。現職。 多摩大学大学院 客員教授、専修大学 非常勤講師、HR総研 客員研究員を兼任。

戦略的採用は採用活動にどのような革新をもたらしたのか?

戦略的採用の取り組み~サイバーエージェント社の事例~

能力の高さより一緒に働きたい人を集める
〔株式会社サイバーエージェント 執行役員 人事管轄 採用戦略本部長 石田裕子氏〕


 まずはサイバーエージェントの人事体制についてご紹介させていただきます。もともと私が着任したのが2018年10月ですが、そのタイミングでそれまでの2部門体制から、3部門体制へと変更しました。背景としては、AbemaTVなどサイバーエージェントの参入ドメインが多岐に渡ってきて求める人材が多様化してきたことや、市場の競争が激化してきたことなどが挙げられます。そのため採用強化+役員と現場とのブリッジ強化を目的に、採用に特化したチームを切り出し、「採用戦略本部」、「人材戦略本部」、「人事本部」という3部門体制に移行しました。具体的な業務内容としては、「採用戦略本部」は新卒採用、中途採用、オンボーディングなどを担当。「人材戦略本部」はキャリアエージェントとして適材適所を行い、「人事本部」は健康推進、事業推進、カルチャー推進、労務、総務などを担います。「採用戦略本部」では、新卒採用に関しては、発掘から、採用、配属、育成まで一気通貫で行い、中途採用に関しては、事業部主体で採用活動を行いますが、人員管理や採用ルールの策定などは全社で行います。

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