株式会社学情は2026年8月4日、2027年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、27卒生)を対象に実施した「内々定の獲得状況」に関するアンケートの結果を発表した。調査期間は2026年7月24日~31日で、27卒生182人から回答を得ている。調査結果から、27卒の内々定率は前年を下回る状況が続く一方、早期に内々定を得る学生と春以降も就職活動を継続する学生との二極化が進み、文理間でも就職活動の進捗に差が広がっていることが明らかになった。

【27卒採用】7月末時点の内々定率は「84.8%」、5ヵ月連続で前年割れ。文系の就活長期化が鮮明に

内々定率は7月末時点で84.8%。早期選考後の「二極化」が進行か

インターンシップを起点とした採用活動の早期化が定着する一方、採用市場では学生の動きも多様化している。内々定を得た後も就職活動を継続する学生への対応や、採用後半戦における母集団形成など、企業には従来とは異なる採用戦略が求められている。採用活動の終盤を迎えるなか、企業はどのような学生動向を踏まえて採用活動を進めるべきだろうか。


27卒生の7月末時点における内々定率は84.8%となり、前月から2.5ポイント上昇した。一方で、前年同時期(87.8%)を下回る結果となり、前年割れは5ヵ月連続となった。

同社によると、今シーズンはインターンシップなどを経由した早期選考の影響で、2月末までは過去最高水準で推移していたものの、3月末以降は前年を下回る状況が続いているという。こうした結果から、「早期に内々定を獲得する学生」と「春以降に本格的に活動を始める学生」の二極化が進んでいる可能性がうかがえる。また、売り手市場が続く一方で、企業が春以降は採用活動をやや慎重に進めている可能性もありそうだ。
7月末時点における内々定率

文系「80.9%」に対し、理系「92.7%」。文理間で内々定率の差が拡大


文理別に見ると、文系の内々定率は80.9%で前月から1.5ポイント上昇したものの、前年同時期より3.8ポイント低い結果となった。一方、理系は92.7%と9割を超え、前月比では4.4ポイント上昇したが、前年同時期は1.2ポイント下回った。

前年も文理差は見られたが、今回はその差が11.8ポイントまで拡大しており、文系の内々定率の伸び悩みが目立つ結果となっている。
7月末時点における内々定率(文理別)

“就活終了”は7割に到達も、文系はなお3人に1人が活動継続

「就職活動をしている」と回答した学生は27.9%となり、前月から8.6ポイント低下した。一方で前年同時期よりは3.5ポイント高く、依然として前年以上の学生が活動を続けている。

一方、「内々定を獲得し就職活動を終了した」と回答した学生は70%となり、前月より9.4ポイント増加したものの、前年より4.1ポイント低い水準だった。
就活継続率
文理別では、文系の就職活動率は32.6%と、前月から10ポイント以上低下したものの前年より6ポイント高く、約3人に1人が活動を継続していた。内々定を得た後も、複数社を比較検討する学生が一定数存在すると考えられる。

一方、理系の就職活動率は18.3%と2割を下回り、前年も下回った。内々定率は前年をやや下回るものの、活動終了率は高く、早い段階で就職先を決定する学生が多いようだ。
就活継続率(文理別)
本調査から、27卒採用は内々定率こそ8割を超えて終盤戦を迎えているものの、前年を下回る状況が続いていることが明らかになった。また、早期選考の浸透を背景に、学生の動きは「早期終了」と「継続活動」の二極化が進み、特に文系では就職活動を続ける学生が依然として多い実態も浮かび上がった。採用活動を継続する企業にとっては、追加募集や選考機会の提供に加え、内々定後も比較検討を続ける学生を意識したフォローや情報発信が、採用成功に向けた重要なポイントとなりそうだ。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001555.000013485.html

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