株式会社学情は2026年1月13日、2027年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、27卒生)を対象に実施した、「初任給や給与」に関するインターネットアンケートの結果を発表した。調査期間は2025年11月11日~26日で、27卒生149人から回答を得ている。調査結果から、27卒生の初任給に対する重視度、就職先選択との関係、また給与制度への価値観などが明らかになった。

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27卒学生の“初任給観”は二極化せず現実志向へ。7割超が「重視はするが最優先ではない」、適正水準は月25万~29万円が最多に

初任給は「最優先ではないが重視」が7割超、「重視する」学生は8割に

新卒初任給の引き上げや、職種・成果に応じた報酬制度の導入など、企業の賃金制度は転換期を迎えている。こうした動きの中で、実際に就職活動を控える27卒学生は、初任給をどの程度重視し、どの水準を「適正」と考えているのだろうか。

就職において初任給をどの程度重視しているかを尋ねたところ、「最優先ではないが重視している」と回答した学生が73.8%で最多となった。「最も重視している」(6.7%)を合わせると、初任給を「重視する」学生は80.5%に上り、多くの学生にとって無視できない要素であることがうかがえる結果になっている。

一方で、「お金も大事だが、やりがいが一番大切」、「給料が良くても合わない会社では意味がない」といった声もあり、初任給が絶対条件ではないという姿勢も見られた。
就職において初任給をどの程度重視しているか

「給与の高さ」より「やりたい仕事」を優先する学生が6割近く

「給与の高さ」と「やりたい仕事」のどちらを優先するかを尋ねた設問では、「給与は低いが、やりたい仕事」が31.5%で最多となった。「どちらかと言えば」を含めると、「やりたい仕事」優先派は57%に達している。

学生からは、「やりたくない仕事だと幸福度が下がる」、「興味があるほうが成長できる」、「よほど低い給料でなければ、やりたい仕事に就きたい」といった意見が寄せられ、給与水準と同時に仕事の中身や納得感を重視する姿勢が浮き彫りになった。
「給与の高さ」と「やりたい仕事」のどちらを優先するか

学生が考える適正な初任給は「月25万~29万円」が最多。約9割が20万円台

初任給として適正だと思う金額については、「月25万~29万円」が44.3%で最多となり、「20万~24万円」(43.6%)が僅差で続いた。20万円台と回答した学生は合計で87.9%に上り、特定の金額帯に回答が集中している。

なお、前年調査と比べると「30万円以上」を選ぶ学生が減少し、その分「20万~24万円」が増加していることから、より現実的な水準を意識する傾向もうかがえる。
初任給として適正だと思う金額

給与は「年功序列」より「個人の成果」重視が6割近く

給与体系について、「個人の成果に応じて決まる制度」と「年功序列型・終身雇用型」のどちらが魅力的かを尋ねたところ、「個人の成果に応じて決まる」が15.4%、「どちらかと言えば」を含めると56.3%と6割近くに達した。

「やる気が出る」、「頑張っている人とそうでない人が同じ給料なのはおかしい」といった声がある一方で、年功序列型を支持する学生からは「安心感がある」、「成果主義に自信がない」といった意見も挙がっており、価値観の多様化も見て取れる。
「個人の成果に応じて決まる制度」と「年功序列型・終身雇用型」のどちらが魅力的か
本調査結果から、27卒学生が初任給を「重視はするが最優先ではない」と捉えつつ、仕事の中身や納得感、成長機会とのバランスを意識している実態が明らかになった。また、初任給の適正水準は20万円台に集中し、給与制度については成果主義を支持する声が優勢であるものの、安定性を重視する考え方も一定数存在していた。企業にとっては、単なる初任給の引き上げだけでなく、仕事の魅力や評価・報酬の考え方を含めた多角的なメッセージ発信が、今後の採用活動においてより重要になりそうだ。

出典:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001487.000013485.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001488.000013485.html

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