産業能率大学 総合研究所は2019年12月、上場企業に勤務している部長職社員の実態調査の結果を発表した。調査は、従業員数100人以上の上場企業に勤務し、部下が1人以上いる部長職社員約300人を対象とし、2019年3月20日~27日にインターネットで実施された。この調査によって、部長が置かれている職場での状況や課題などが明らかになった。
部長職の能力やスキルの向上は、組織強化に結びつく重要な経営課題のひとつといえるだろう。一方で、部長職社員ひとりに対する業務量は増加している。また、個々の部長たち自身も悩みを抱えていることは認識しておくべき問題である。業務分担の再考、および管理職に対するケアやサポート、研修の実施など、支援態勢を整えていくことも企業には求められそうだ。