タメニー株式会社は2022年5月24日、若手新卒社員の働く意識に関する調査結果を発表した。調査期間は2022年5月2日~13日で、2022年4月入社したばかりの22卒社員250名と、入社2年目の社員(以下、21卒社員)250名の計500名から回答を得た。これにより、22卒社員と21卒社員が感じている仕事の「やりがい」や、ワークスタイルによる勤続意識への影響などが明らかとなった。
「リモート多め」で働く新卒1、2年目社員の8割は「長く働きたい」と回答。ワークスタイルが「勤続意識」に影響か

22卒と21卒の社員で、感じている「働きがい」に差はあるのか

今年度4月に入社したばかりの22卒社員と、昨年度入社の21卒社員は、「働きがい」について、どのように感じているのだろうか。

はじめに同社が、「今の仕事に働きがいを感じているか」を質問すると、22卒社員では「そう思う」が21.2%、「ややそう思う」が33.6%で、合計54.8%だった。一方で、21卒社員では「そう思う」が14.4%、「ややそう思う」が28.8%で、合計43.2%だった。2年目を迎えた先輩社員の結果の方が、11.6ポイント低くなっている。
今の仕事に働きがいを感じているか

「今後の勤続意識」については、1年目と2年目で2割弱の差が

続いて、「今の会社でこれから先も長く働きたいと思うか」を聞いたところ、22年卒社員は「そう思う」が28%、「ややそう思う」が30.4%で、合計58.4%となった。一方の21年卒社員は、「そう思う」が12.4%、「ややそう思う」が27.2%で、合わせて39.6%となり、入社2年目の社員の方が18.8ポイント低くなった。
今の会社で長く働きたいと思うか

8割以上が「リモート多め」の働き方で「長く働きたい」と回答

先述の「勤続意識」に関する全体結果について、同社は「リモート」もしくは「出社」の働き方の頻度別に、クロス集計して比較した。

すると、「今の会社で長く働きたい(「そう思う」と「ややそう思う」の合計)」と答えた人が最も多かったのは、「(出社より)リモートの方が多い」働き方の人で、81.8%となった。以下、「リモートと出社が半々」が62.1%、「完全にリモート」が60.7%と続いた。一方で、最も低い結果だったのは「完全に出社している」人で42.1%となり、トップとは2倍近い差があった。

この結果から、フルリモートおよびリモートと出社を組み合わせた“ハイブリッド型”を導入している企業の方が、「長く働きたい」との意識を持つ社員が多いと考えられる。
今の会社で長く働きたいと思うか(リモートと出社の働き方別)
本調査から、入社後すぐの新入社員と、1年を経た先輩社員では、「働きがい」や「勤続意識」に差があることがわかった。さらに、1、2年目社員の全体傾向として、リモートと出社の頻度により、「勤続意向」に差があることがうかがえた。企業は新入社員のニーズを適切に捉え、定着率を高められるような施策を講じていきたい。

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