連載「人事大解剖~他社の人事のリアルを知る~」は、リレーインタビュー形式で、業務において大事にしている考えや日常の悩み、気になっているHRのキーワードなどを紐解きながら、人事のリアルに迫っていく。正解がないと言われる時代だからこそ、多くの人事の視点や考えを通じて、業務や課題解決のヒントをお届けする。人事リレーの輪31人目は株式会社Shippioの人事を統括する、VP of HR 伊達 雄介氏が登場。同社は「産業の転換点をつくる」をミッションに掲げ、貿易DXを実現するためのプラットフォームを荷主・国際物流事業者に向けて提供している。本記事では、組織の拡大フェーズをふまえた悩みやチャレンジのほか、人事として大事にしているバランスの話やオススメの書籍などをお届けする。

※下部の「目次」より気になる項目がありましたら、ぜひそちらからも参照のうえご覧ください。
経営と現場の間に立つうえで大事にしている「意思」を持った「バランス感覚」――Shippio 伊達 雄介氏【人事リレーの輪31人目】

Q1:これまでのキャリアは?

【人事リレーの輪31人目】
株式会社Shippio
VP of HR 伊達 雄介氏



2006年に新卒でエン・ジャパン株式会社(現:エン株式会社)に入社し、求人広告の営業から私のキャリアがスタートしました。その後は、同社で経営企画や人事、新規事業開発など様々な経験を積んでいます。エンには約12年在籍したのち、次は弁護士ドットコム株式会社に入社し、そこでは人事担当の執行役員として人事の立ち上げを担いました。社員が100名ほどの時期に入社して、株式会社Shippioに転職する頃には500名ほどの規模まで成長し、そのプロセスを人事として経験することができました。ちょうど組織が急激に伸びるフェーズということもあって、組織の構築だけでなく、人事機能そのものの強化にも携わりました。人事組織についても、はじめは2人で立ち上げ、私が退職する頃には20名ほどに拡大していたと思います。本当に貴重な経験を積むことができました。そして、2023年10月に縁あってShippioに入社して今に至るというのが私のこれまでのキャリアです。

Q2:今の人事としての役割・ミッションは?

まず人事組織と会社の規模をお話しますと、現在は正社員3名とアシスタント2名の人事構成、会社には90名ほどの従業員が在籍しています。人事も比較的小さな規模ですので、採用やその後の受け入れ、労務手続き、人事企画、制度運用などを一つの組織で担っており、私はその全般を統括しています。

まだまだ小さな組織であり、取り組まないといけない人事テーマは多くあるのですが、今の企業フェーズをふまえ、「やる・やらない」の取捨選択や取り組みの優先順位付けというのに奔走しているところです。今のところは事業と人事の距離が近いこともあり、経営目標や組織目標を組織の力でドライブさせる部分の設計や実行も私の大きなミッションとなっています。

Q3:今抱えている主な人事課題は?

現在、特に大きな人事課題として捉えているのは、事業成長に対して、人と組織の力をいかに最大化していくかという点です。組織拡大に向けて採用は非常に大きなテーマですし事業上重要なポジションに適切な人材を迎えることは重要です。ただ、会社のフェーズが進む中においては、単に人数を増やすことだけではなく、今いるメンバーがより高い成果を出せる状態をつくること、そして事業の優先順位に合わせて組織や役割を最適化していくことの重要性がより高まっています。

特に難しいのは、どの事業もまだ成長途上にあり、勝ち筋や運営の型をつくりながら、同時に足元の成果も出していかなければならないことです。事業としての仮説検証や改善サイクルを回し続ける必要がある一方で、組織としても、目標設定、役割分担、マネジメント、育成の仕組みを並行して整えていく必要があります。

人事としては、スタートアップの成長途上な事業を前に進めるために、どの役割を強化し、どのような支援を入れるべきかを見極めていくことが求められています。

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