連載「人事大解剖~他社の人事のリアルを知る~」は、リレーインタビュー形式で、業務において大事にしている考えや日常の悩み、気になっているHRのキーワードなどを紐解きながら、人事のリアルに迫っていく。正解がないと言われる時代だからこそ、多くの人事の視点や考えを通じて、業務や課題解決のヒントをお届けする。人事リレーの輪17人目は株式会社カミナシの人事領域全体を統括する、執行役員VP of HR 松岡 広樹氏が登場。同社はすべてのノンデスクワーカーが、才能を存分に発揮して挑戦できる世の中を目指し、帳票電子化や従業員コミュニケーション、教育、設備保全など、現場DXプラットフォームを提供している。本記事では、松岡氏が語る事業視点での意思決定の悩みや業務で大事にしている考え方のほか、今後構想している新しい人事のあり方やオススメの書籍などをお届けする。

※下部の「目次」より気になる項目がありましたら、ぜひそちらからも参照のうえご覧ください。
「事業目線」と「人事目線」の両軸で社内に価値を提供していきたい――カミナシ 松岡 広樹氏【人事リレーの輪17人目】

Q1:これまでのキャリアは?

【人事リレーの輪17人目】
株式会社カミナシ 執行役員VP of HR
松岡 広樹氏



新卒で入社したのが、関西エリアのテレビ局の関西テレビ放送株式会社です。番組を作りたいという思いを持って入ったのですが、最初に配属されたのは、なんと人事部でした。そこから私の人事キャリアがスタートします。2年ほど新卒採用の領域を担当していくなかで、徐々に人事の仕事の魅力や重要性に気づかされました。

人事としてのキャリアの幅を広げていきたいと考えるようになり、株式会社グリーに人事として転職しました。最初は新卒採用を担っていましたが、HRBPや人事企画、評価報酬制度の企画運用、海外子会社の人事など、5年の在籍期間の中で採用以外の領域も幅広く経験する機会をいただきました。その後、大学時代からの友人に誘ってもらってSupership株式会社に入社しました。

ここではマネジメントという軸で様々な経験を積むことができ、経営に近い役割で仕事をしました。積極的にM&Aを実施する会社でもあったので、人事デューデリジェンスや統合後の人事PMIなどに加え、上場準備を人事の視点で推進する貴重なキャリアを積めました。そして、2023年の2月に株式会社カミナシに入社して、今に至るというのが私のこれまでのキャリアになります。

Q2:今の人事としての役割・ミッションは?

今は、執行役員VP of HRとして、カミナシの採用や組織など人事領域全体を管掌しているのが私の役割になります。

Q3:今抱えている主な人事課題は?

人事課題は大きく2つあると思っています。

1つは「採用」です。この人事課題は、スタートアップにおいて一丁目一番地だと思っています。会社のフェーズとしては、プロダクトを一気に増やして事業をマルチに展開していこうとしています。新しい事業も立ち上げていくなかで、これまでいなかったような人材も積極的に迎え入れようとしています。一方で、既存事業を様々な業界・規模のお客様に使っていただけるように拡大していくことも重要です。今後の事業成長を実現していくには、量と質を両立した採用活動が欠かせないので、当社の主な人事課題の1つです。

もう1つは、「ミドルマネジメントの強化支援」です。プロダクトの数が増えていくなかで、プロダクト単位、事業単位で組織は分かれていきます。あるいは、その事業がターゲットとしている業界ごとに組織が分かれていく。つまり、組織体制の変化と細分化が、進んでいきます。

新たな人材を増やしながら組織の細分化を同時に進めていくので、普通に考えると経営層の考えが届きにくくなったり、コミュニケーションコストが増えていきます。また、組織拡大の中で、新しく入った人が安定的に立ち上がることができるオンボーディング体制の整備の重要性も高まっていきます。これらに対して重要な役割を果たすのがマネージャーだと考えています。ですので、マネージャーがマネジメントの役割をしっかり発揮できるように、人事として支援をしていく必要があります。

この記事にリアクションをお願いします!