現代の管理職は、自身も現場で成果を追う「プレイングマネージャー」型が主流となり、「自分でやったほうが早い」「任せるのが不安」といった理由から業務を抱え込みがちだ。その背景には、部下のスキル不足や信頼関係の希薄さ、教える時間やミスへの不安がある。しかし、任せる力を身につけることは、管理職自身が戦略的な業務に集中できる時間を生み出し、チーム全体のパフォーマンス向上やイノベーション創出につながる。

人事担当者にとっても、「任せる力」を育成する仕組みづくりや研修の実施は、組織活性化や人材育成の観点から重要な役割だ。本書は、任せ方のコツやNGフレーズ、右腕部下の育て方まで体系的に解説し、管理職・人事双方が“任せる文化”を根付かせるための具体的なヒントを提供する。
チーム力向上と組織の成長を目指すすべての人におすすめしたい一冊だ。

【書籍基本情報】
書籍名:リーダーの任せる技術
出版社:あさ出版
書籍発売日:2025年5月20日
『リーダーの任せる技術』岡本文宏(著) (あさ出版)

▼内容紹介

部下に任せることに不安を抱き、任せられない上司・経営者は多い。
「自分がやったほうが早い病」が組織力・チーム力を低下させている



人手不足の状況が続く中、管理職であっても積極的に現場に出て、自分でも数字を作らなければならないプレイングマネージャーである場合が多い。だからこそ、自分の仕事の一部をいかに「任せる」かが業績を左右する。すべてを自分でこなしていては、肝心なマネジメント業務がおろそかになり、職場の成長・発展を妨げてしまう。
本書では、社員のモチベーションを上げながら業務を滑らかに進行させる、リーダーなら必ず身につけたいコミュニケーション術を紹介。
(出版社ホームページより)

▼目次

序章 なぜ、あなたは任せられないのか?
第1章 無理なく・確実に・短時間で任せる手順
第2章 任せ上手になるためのコミュニケーション力の磨き方
第3章 確実に任せられる「右腕」部下のつくり方
第4章 任せるときに言ってはいけないNGフレーズ集
第5章 任せた後にやるべき大切なこと

▼著者プロフィール

【岡本文宏(おかもと・ふみひろ) 】
スタッフのやる気と定着率を一気に上げる! 人材育成の専門家
メンタルチャージISC研究所 株式会社 代表取締役
アパレル専門店チェーン勤務の後、セブンイレブンFC店を経営。
FC契約解消後、2005年より現職。『人の問題で悩む経営者、組織のリーダーを「0」にする』『中小企業を再起動させる』をミッションに、マネジメント手法や採用手法を提供。
テレビ、ラジオの出演、取材多数。専門誌への執筆は600冊超。講演、研修は年に100本以上。『仕事のできる人を辞めさせない15分マネジメント術』(WAVE出版)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版) 他の著書があり、翻訳もされている。
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