育成系の内定者フォローにも強い関心

最後に、内定後のフォローとして企業に実施してほしいことを、2026年3月時点の内定承諾の有無別に確認してみます。内定承諾の状態にかかわらず、「内定者懇親会」を望む学生の割合が最も多く、“3月時点で内定承諾した学生”([図表3]で「内定承諾した、もしくは、内定承諾する企業を決めた」と回答した学生)では73%、“その他学生”(同「まだ決めかねているが、就職活動は終了した」または「まだ決めかねており、就職活動を続ける」と回答した学生の合計)では59%となっています[図表8]。これに次いで、「若手社員との懇親会」がそれぞれ41%、37%に上っています。学生は総じて、まずは内定を受けた学生同士や同世代の若手社員とのコミュニティー形成と交流を望んでいることがうかがえます。中でも、既に内定承諾した入社意欲の高い学生は、「内定者懇親会」を望む割合が特に高いことが分かります。せっかく早い時点で内定承諾したのだから、これから同じ会社で同期となるであろう学生同士で交流し、入社までに仲間をつくって、安心して入社式を迎えたいという考えの表れなのでしょう。
[図表8]内定承諾の有無別 内定後のフォローとして企業に実施してほしいこと(複数回答)
なお、内定承諾の有無別に順位は異なりますが、3位、4位にはどちらも「資格取得支援」と「eラーニング・通信教育」がランクインしています。また、「入社前集合研修」も比較的上位にランクインするなど、人材育成系のフォローが望まれているようです。知識・スキルを取得し、いち早く入社先企業の戦力になりたいという意欲の高さがうかがえます。企業としては、このような学生のニーズに応えつつ、内定受諾から長期戦となる内定者フォローを持続可能な形で実施することが期待されています。

次回は、今回と同じく「2027年新卒学生の就職活動動向調査(3月)」の結果の中から、2026年5月の本稿で紹介できなかった就職意識に関連した項目を取り上げた後、HR総研が採用担当者を対象に2026年6月に実施する「2027年&2028年新卒採用動向調査(6月)」の結果をいち早くお届けします。

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