4割の学生は中堅・中小企業を志望

次に、学生が2026年3月時点で内定承諾した企業の規模について見てみると、文系・理系ともに「5001名以上」が最多でそれぞれ35%、44%に上っています[図表6]。これに次いで、文系では「1001~5000名」が27%、理系では「101~300名」が18%、「1001~5000名」が16%となっています。文系・理系ともに“1001名以上”(「1001~5000名」と「5001名以上」の合計)の大企業に内定承諾した割合が6割程度と多数派となっていることが分かります。3月初旬の時点で内定出しを行っている企業は大企業が多い傾向にあるため、内定承諾先も大企業が多数派となるのは当然であるものの、残りの4割程度は中堅・中小企業に内定承諾している点も見逃せません。
[図表6]文理別 既に内定承諾した企業の規模(2026年3月時点)
では、中堅・中小企業への入社を志望して内定承諾した、もしくは企業規模を問わない学生は、どのような理由からそのような意向を持っているのでしょうか。フリーコメントで寄せられた理由の中から、主な意見を抜粋して紹介します。

・大きな会社だと個人として働いている実感が持てないと思うから(文系、一橋大学)
・大企業だと会社の歯車になりそうで、規模の小さい会社のほうが裁量を持って働けそうだから(文系、立教大学)
・企業規模よりも、自分が活躍できるか、やりたい仕事ができるかを重視しているから(文系、新潟経営大学)
・大手だから自分にとって良いとは思わないから(文系、東洋大学)
・やりたいことができる環境を優先しているから(文系、明治大学)
・中堅企業はある程度の責任感を持ちつつも、バランスよく働けると考えているから(文系、愛媛大学)
・規模より事業内容を優先したいから(理系、早稲田大学)
・大きな会社でたくさんの人と関わるのがあまり得意ではないから(理系、秋田県立大学)
・自分の望む勤務地で勤務できればいいと思っているため(理系、青森大学)
・社員が少ない環境のほうが、働きやすいと感じているから(理系、日本福祉大学)
・自身の企業選択の軸として、仕事の内容と人の雰囲気を大切にしたいから(理系、名城大学)
・就職したい分野であることを重視しているから(理系、新潟大学)
・企業規模よりも、働く職種やチーム、声の通りやすさ、風通しの良さのほうが日々の仕事に大きく直結すると考えるから(理系、東北大学)

早期の内定承諾は「就活開始時から第一志望だった」がトップ

早期に内定承諾を決めた理由では、文系・理系ともに「就活開始時から第一志望の企業だったから」が最多で、文系で49%と半数程度、理系では64%と6割を超えています[図表7]。理系のほうが第一志望だった企業から内定を取得できた割合が15ポイント高くなっており、それだけ理系のほうが「売り手市場」の恩恵を受けられているといえそうです。

また、「採用選考を受ける中で入社意欲が高まったから」(文系25%、理系16%)と「インターンシップや説明会への参加で入社意欲が高まったから」(同22%、14%)を合わせると、文系の半数近く、理系の3割は第一志望ではなかったものの、就職活動を通じて入社意欲が高まったとしています。
[図表7]文理別 内定承諾を決めた理由
では、どんなことが入社意欲を高めるきっかけになったのでしょうか。フリーコメントで寄せられた主な意見を抜粋して紹介します。コメントからは、社員の印象の影響力が大きいことがうかがえます。

・社員の人柄を知ったこと(文系、福岡大学)
・社員の方と話をする中で自分に合っていると感じたこと(文系、一橋大学)
・社内イベントで学生や社員の方と話す機会が増え、会社へのイメージが高まったこと(文系、明治大学)
・社員がどんな質問でも答えてくれたこと(文系、ウーロンゴン大学〔豪〕)
・カジュアル面談での対応に好感が持てたこと(文系、大妻女子大学)
・面接官や人事の方がとても優しそうで雰囲気が良かったこと(理系、秋田県立大学)
・ずっとサポート受けることができると聞いて、自分のペースで成長できそうと感じたこと(理系、青森大学)

育成系の内定者フォローにも強い関心

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